皮膚の上に顔料をのせたり、糊でくっつけたりする、メイクアップにマメでない、快適でない、好きではないこともあり、ファッションに関しては、メイクよりアウトフィットとかアクセサリーのデザインとか色、色の組み合わせの方が、優位でトータルに印象を決めるような気がしている。どちらかと言えば。
ファッションも多様で、自己表現として、ボディコンは廃れ気味かも知れない。KーPOP系のガールズグループはピッタリシルエットを着てるけど、ビッグシルエットのダボっとした身体のラインが出ないものが出てきたり、夏の暑すぎる気温と日光の照射の厳しさにふんわりした長袖が出てきたり、肩のところだけが露出するデザインであったり、極端に抜け襟が固定されているデザインだったり。首の後ろあたりから通気性があります、みたいなデザインも。
ビリー・アイリッシュは、ダボっとした、従来のおしゃれ感のない服を着ているけど、皮膚の感じとかスッキリ、お目々パッチリ、スタイルも良さげ、本気を封入しているというか、とても美形であるような気はする。
阪急百貨店で、阪急のカードで買い物をしたら、割引率が高い期間だったから、売り場をパトロールしてみた。
新月の日だから、諸々を再スタートするイメージで、気に入った香りが見つかったら買おうかな、と思い、聞香をしすぎて、楽しくなってしまっただけだった。そこそこお値段が高いこともあり決めかねた。
雨の後、庭の雑草を釜で刈った時と同じ香りがする、再現性が高い、私は好きだけれど、そういう香水って周りの人はどう感じるだろうか?
過激な名前とピッタリの香りは、調香師さんの技とセンスを感じるけど。
香水は私が身に纏って変質させてしまうより、そのものを嗅いで情景をイメージするのが好きなんだ。人間社会を想像すると香水選びはかなり難しくなる。
最近は、フレグランス、コスメ、アウトフィット、アクセサリーがフロアーごとに分かれているわけでもなく、それぞれが共存するような配置にしている。
で、いわゆるハイブランドとか高級時計の売り場の面積が増えたような感じ。インバウンドのお客様向けというか、客単価を上げたい感じがありありかも。
エスカレーターの近くにmiu miuがあった。
秋冬のファッションアイコンのようなモデルさんの見た目とポージングと全体的なレトロなダサさのようなものに驚いた。
モデルさんはノーメーク(ファッションフォトだから、ノーメーク風のメイクをしているのでしょうが)、お顔全体にそばかすのある、ノーマン・ロックウェルの絵に出てきそうな青年顔風の若いおばちゃん風の白人モデルさんを器用されている。ポージングがクネっているので、スタイルが良いのか悪いのかわからない。メガネをかけていて、チリチリパーマ的なショートカット。アクセサリーは私が昔昔に持っていて、メッキが剥がれたから捨ててしまったお花のブローチに似ている。指先でバッグのハンドルをつまんでいるバッグの持ち方とホールドする位置の高さに必然性がないというか。ビビッドなピンクのシンプル丸首のセーター、台形型のよくあるスカートだけどチェック柄を斜めに使っている、コーディネーションは、ピンクと緑とベージュ、色味的にはまとまっているのだけれど、全体的に、しまむらで買ってきたらできそうなコーデ、と思ってしまった。
上手く、気取りのない、ダサい味は出ているけど、それぞれは、おいくらぐらいするものなんだろう?
ブティックの中の前方に、それと同じお洋服があった。内にお客さんがいなかったし、特に扉のようなものがなかったし、入ってみてみよう、と一歩だけ中に入ったら、順番にご案内しますんで(勝手に入ってこないでください)的なことを言われた。
「あっ、ごめんなさい。そこまでではないので、いいですぅ。」と辞退し、立ち去った。
そこまでではない、というのは、私(ごとき)が、という意味でもあるけど、そのお洋服が、という意味でもあるかなあ。
まるまる全部お写真通りにコーディネートすると、スカートだけでも30万円以上するから、100万円は軽く超えてしまう。200万円を超えちゃうかも。買う方がいらっしゃるから、商品として存在するわけでしょう。
正直、わからん。
モデルさんは女優さんのようなもので、着こなしやメイクを変えたら、別人になる、別の表現をされるのかも知れない。
miu miu のファッションフォトが印象的過ぎたからか、ソフトクリームの白い端正なクレミアと迷って、ピンクカラーのラズベリー&ブルーベリー主体のソフトクリームを食べてしまった。美味しかった。
その画像とmiu miuのモデルさんを並べると、似たようなオーラがあるような気がしてきた。
モードのデザイン全般は、服を着る人にパーソナルに似合う、シュッとしてる、というよりも、背景とか時代の空気感を創造したり、どっかから拾ってきたり、折り合ったり、ちょい不快でもあったり、というものが良いのかも知れない。