月曜日, 10月 14, 2024

The tool called “Sukoya” for being tightly square

 四角四面の沼にハマって、アップアップしている。来週も苦戦するだろう。

1日4時間、通算6日の初級木工教室に参加していて、3日間が終わったところだ。

最初は、CDなどを入れるような棚というか、単純な小型の家具を作るのに、なんで6日間も要るのかなあ?インパクトドライバーでギュンギュンギュンと、とめ付けたら、1日で終わるんじゃね?と思っていたのだが、さにあらず。

インパクトは使わない。

結論から言うと、直角がとれているか否か、それがキモ中のキモなんだ。それを3日間で思い知ってしまった。

めっちゃムズい。

しかし、めっちゃ汎用性のある、深い、深すぎる技、が決まらない。誤差が出まくってしまう。

そもそもの板材(製材はされている訳であるが)の特性、どっちを表面に使うか?どちらを(縦方向の)下に持ってくるべきか?からして、ちゃんとした理由がある。素材は年輪のある天然素材、木であるからにして、乾燥と共に、反りは絶対に出てくる。そういうもの。

木材は、木材をスライスしたものを縦横に何層も貼り合わせた構造用合板などではなかった。

2枚の板が継ぎ合わさってはいるけれど、檜の天然木。木屑からして良い香りがする。

木材を加工する前に、鉛筆で印をつけ、線を引いていく、鉛筆でやるけれど、いわゆる「墨付け」工程が劇的に難しい。

角材の一点を測り、そこから、サシガネ(直角の定規)により(パーフェクトな)直角をキープしながら、90度(直角)を回しながら、点から線を繋ぐ。

90度✖️4でぐるっと線が角材を一周したら、始点と終点は一致するはずなのだが、1ミリ近く狂う。

線を引く時に、サシガネ(あるいはスコヤ)の当て方、直角に保持するのがムズい。

線を定規(サシガネ)のどこで引くか? 鉛筆の先が中に入り込んだり、斜めになったり、してるんだろうな。

点を鉛筆で打つ段階でピンポイントに打てていない。

長さも面積も角度もないような概念的な点は、人間には打てない。点が角度も幅もある線になっていて、そっから直角だと思って引いた線が既にずれまくっているのだ。(慣れの問題、手でサシガネ(またはスコヤ)をグリップする際の固定力、課題は色々。)

線は基準面から計測して引く。

65ミリの次が70ミリであるならば、基準面から65ミリ、135(65+70)ミリの点を打つ、っと。さもなければ、65ミリから継ぎ足すと、精度が出ない。

で、直角に線を回す。

別の面で基準面から計測しても、結果として、合ってない。←枝雀さんに似ているフレンドリーな宮大工の先生がちょいキレる(笑)。(理論的にはいけるはずなのだが、結果としてズレているのは、材の端っこの直角がとれてないか、端っこにバリのようなものが出ていたりして、長さが違うからなんでしょうね。)

真っ直ぐ、ブレずに、ノコギリを引く。(切り落とす直前でゆっくり切らないと、木材にささくれができる。)

真っ直ぐ、ブレずに、カンナで削る。(最後までカンナをスライドさせ、材の端からカンナが行きすぎると、木材にささくれができる。途中で止めないといけない。カンナって奥から手前に動かすイメージしかなかったけれど、ささくれを出さないためには、手前のエッジから奥の方向にも、動かすものなのね。知らんかったな。)

せんせー(先生)!カンナで削りすぎると修復がきかないので、このあたりで止めてよろしいでしょうか?

まだ鉛筆の線までちょっとあるから、もう少し。

鉛筆の線の中の中間ぐらいまでね、線が消えてもあかんよ。(←うーん、めっちゃむずいぜ。要求が面白すぎるけど。)

真剣が極まると、笑っちゃいけないところで、笑っちまう。

センセー(先生)は、親切だし、理不尽でもなく、全く怖くはないですが、プロの職人さんなので、ポロっとおっしゃることが面白い。精度はどこまで自らを追い込めるかで変わってくるらしい。(完璧にできる気はしてないけれど、だんだん、おっしゃっている意味は、わかる気がしてきた。)

まあ、(それで)ええわ。

職業訓練校やったら、アカンけどな、と、言われたとか。

来週、次の工程も頑張るぞ!

新材、廃材、古材、色んな組み合わせで自作とか修復がしたい。

ある程度、基本が身につくと、無限の応用が叶う。そう願っている。