私がどのようなアートが好きで購入するに至るか?
私がどのような造形や植物の寄せ植えが好きなのか?
即答できない。
今まで生きてきた過程の傾向として、たまたま出会って、心が動いたり、ずっと見ていられるような気がしたりして、好きになったものが好きってことなんだろうと思う。
アートに関しては、美術館とか公共の場所で見て凄い深いと思うものと、家で見たいものは別だ。
昔(昭和から平成バブル期あたり)、ヒロ ヤマガタ、という画家さんが流行った。バブル期ですから、明るい色調の絵だった。でも下品ではない。
ヒロ ヤマガタ氏(山形博導氏)そもそも日本人だけど、米国在住の時に、自由の女神100周年とか、色々な記念イベントのポスター原画を制作していたり、様々なポップでカラフルな絵がシルクスクリーンになって、知られる存在になった。作品は、かなりいいお値段で売られていたし、版権、著作権管理(映り込みとか)に対しても厳格だったようなイメージ。
たまたま画廊でシルクスクリーン作品を見て、(嫌なことばっかりだった)その時の私の精神状態にフィットする感じ、家にあると気分が上がるなあ、と思い、パリを題材にした作品を買った。額の色と空と雲が良かった。(←そこか?)まだ所有している。
で、其の数年後に、マンションを買ったタイミングで、たまたま見てしまった、蘭の花とか園芸種のお花が、まるで野生的に咲いているかのような構図のファンタジーさと海と空が気に入ってしまって、もう1点買ってしまった。今の気分では、この作品がより好きかも。
ヒロ ヤマガタ氏(山形博導氏)は、自ら精緻に制作して売れた絵の作風に対して、そんなに好きではなくて、総元締めの画廊さんのリクエストに応えて制作しただけなのかもしれないのだが、私はとても好きな絵で、私の気分を上げてくれている。
絵は、1回買ったら、維持費がかからないし、おとなしいし、邪魔にならないし、好き。
ヒロ ヤマガタ氏が、すごく脚光を浴びた、アメリカの都会題材の絵はさほどに好きではない。有名とか、人気とか、より高いとか、ちょっと安いとか、そういうのはどうでもいい。
自分の部屋には、秋冬の風景の絵は飾らない。年中、春夏の絵が好き。季節に合わせて、絵を掛け替えるのもメンドクサイし。
雪の降る風景は美術館で観るにはいいのだけど、冬に見ると寒いし、夏に見ると場違いな気がする。
100%そうではないけれど、ちょっと現実離れしている、ファンタジー感のある絵が好きだ。
植物の寄せ植えを作る時も、ファンタジー重視。自然界では出会わない植物を合わせる。こんな自然の情景があればいいなと思うものを作る傾向にある。
自然ではなくて、私の作為バリバリなんだけれど、私が手を入れてないように入れる。
植物の結婚相談所、婚活パーティー、のコーディネーターのオバハンみたいな感じで、案外、世話焼きで、強引に介入してるかもしれない。
寄せ植えに関しては、すごく実験的。
根っこの生えてないものも、培養土に刺してみたり。
保水力のある土なら、寄せ植えの中で挿し木(挿し穂)から根っこが出て、成長することもある。(根付かなければ、取り除けばいいだけなので。)
私が介在することによる、ネオな自然を作る。植物が生き延びて、茂ったり、枯れてしまったりして、頭の中のファンタジーがリアルになったり、ならなかったり、するのが好きなので。
想定を上回って、訳のわかんないものが出来てくるのも、好き。