火曜日, 8月 19, 2025

H館もP館も別段親切ではない。

 メトロ中央線が8時間停まってしまって、関西万博東ゲートから出ても、輸送手段がなくて帰れなくなり、一晩会場でお過ごしになった方が、3万人もいらっしゃった事件ですが、絶対に悲惨だった人の方が多いはず。

挙げられている美談にしても、美談じゃないし、事例も少ない。東ゲートに日本のパビリオンはあるのに、何もされず、スタッフゲートから出て、お迎えのお車で帰宅とかかも。

数少ない、海外パビリオンが解放したり、飲み物を売ったり(そんなん普通に商売やん!)した事例を持ち上げて美談として報道されていたのだけれど…。

H館は、事前に予約が取れて、結果的に入場しましたが、光るボールのようなオブジェクトというか、展示に反応するデバイスを、1人に1個渡されるので、予約時間に行っても、1時間近く並ばないとボールもらえない。想定外に時間がかかっちゃいましたが。

で、展示とか映像のメインテーマは国土の低さによる水との戦い、洪水との戦い、という極めて真面目で深刻なテーマで、光る玉みたいなものを映像にイチイチ近づけて、みんなの力で困難に打ち勝ちました的な、子供騙しのパフォーマンスをやらないと進めない。制圧が実現したような、ルート設計。普通に歩いて、行ったり来たりして、展示というか、見たい映像が見たかったなあ、深く知れなかった、という消化不良が起こる。

で、別に絵本でも、日本国内の雑貨屋さんでも見れるので、私はミッフィーはどうでもいいですが、パビリオン内に、ミッフィーがほとんどいないのに、ミッフィーの限定グッズは売ってました。

で、H国の方々は高身長なので、自らの画像が撮影できるサービスの顔の位置が(H国基準の高さなのか)高すぎて、チビっ子の私は、顔の位置に自らの顔が届かない。ちゃんとした写真が撮影できなかった。残念。

P館は、展示は見たかどうか記憶にないのだけれど、レストランは、普通に並んで、そこそこ普通に高いお値段で、生ハムとか、バカリャウ(鱈のコロッケ)とか、タコ飯とか、ワイン(私は飲んでないけど)もソーダ&カフェも、思い切って注文し、めちゃめちゃ美味しかった。納得の内容。日本人シェフのレベルとフロアーのサービスのレベルが高かった。ワインのストックもちゃんとあるので、会場で一晩過ごさないといけない方々に、商売として、ワインを売ってくれたんだと思います。

ご高齢者も一緒だったから、ダメ元で、事前にポルトガル館にレストランの予約は可能かどうか電子メールしたら、返事は一切来なかったのに、ネットショップのご案内メールがいまだに来る。商魂はお有りです。

個人的な好みとしては、展示センスとハイテクを切り分けて評価するタイプなので、スペイン館の後半が好き。あえてポストカードを並べている美しさ&平面映像、私自身の懐かしさに刺さるから。

サウジアラビア、お金があったら、かなり何でもできる?炭酸カルシウムで3Dプリンターで珊瑚を作る、CO2固定する、ってのは、燃やす化石燃料を売るだけじゃないです的で面白かった。

狭いスペースで、インテリジェンスとセンスと負けない愛国心と人道に打たれるのは、ウクライナ。

あえてシカトをするわけにもいかないから、近づかない、前を通らない国もある。

電力館がスマホの充電スポットを提供していたけれど、万博会場内ではスマホのギガと電力を消費させるくせに、充電スポットがないと言っても過言ではない。少ない。

だから、私は、桜島から西ゲート間のシャトルバス内や、e-moverに乗ったら、充電するようにしている。混んでいたらできないけど。

そもそも不便。閉じ込められなくても。

車椅子だったり、乳母車を押していると、優先入場ができるんだけれど、自分の足で歩ける人間には冷たい。

歩き疲れた高齢者には過酷で、疲れてくると転倒もしやすいから、長居しない方がいい。誰かが、道案内をしてくれたり、テイクアウトのフードを買ってきてくれたら、ちょっとは快適だとは思うけど。

途中退場、再入場も可能なので、途中退場は東ゲートから出て、地下鉄で移動して、弁天町あたりでご飯を食べて、地下鉄で戻り、東ゲートから再入場。

再入場は、なぜか、最短距離で入れてくれる、不思議。手荷物チェックはあるけど。

反面教師として、改善点がてんこ盛りだから、不動産開発とか、建築、社会情報インフラ、飲食などに関わる業種の方は、自腹で来て、見て、体感的に苦しんだ方が良いと思います。

悲観的に、今後を占う意味でも。私も、あと、何回か行くと思います。報道なんて、何の参考にもなりません。彼らは、自腹で行ってないし、別装備、別ルートで、入って、画角を切り取るだけ。

YouTubeも同じ。