木曜日, 7月 24, 2025

適材適所的な生命力

 私がペチュニアというお花を初めて認識したのは、私が幼稚園児か小学校低学年の時だ。

半世紀以上前、阪神住宅という名のお庭付きの一軒家に住んでいたお友達のお父さんが咲かせていらした。それを見たことがあった。カタカナを覚えるのは得意だから記憶に残った。

濃いピンクの柔らかそうなお花と柔らかそうな葉っぱから成るペチュニア。たまたま気がつかなかっただけなのかなあ、当時はお友達の庭以外の、ペチュニアの記憶はない。

時は流れ、私が20歳ぐらいの時、母が友人からお花の苗をもらったようだった。母は花を咲かせるのが上手だった。花を咲かせるのも、というべきかもしれない。

室内の窓辺でセントポーリアを次々に咲かせていたし、クリスマスのポインセチアは、完璧な日照コントロール(暗闇に閉じ込める)で、翌年も赤いお花のような葉っぱにしていた。

チビのくせに、運動神経が良くて、我が家でただ一人のバタフライが泳げる人だった。近海マグロのような浮力&推進力で、プールで、バタフライ。腕力ではなく、バタはタイミングらしい。

彼女は、妹にいまだに言うらしい。アンタもお姉ちゃんも、私の子にしては、たいしたことないな!と。(はい、その通りでございます。)

で、母のお友達にもらった苗は、サフィニア、という、と。(それはペチュニアでは?)

サントリーがペチュニアをバイテクで品種改良して、耐暑性と親日性(日光大好き)をパワーアップアップさせたんじゃないかなあ?

デリケートな植物を育てることもできた母曰く、この花、気持ち悪いねん、咲きすぎる、暑いのに太陽が好きすぎる、強すぎる、と。

私が思うに、2025年の酷暑の夏、まともに咲くのは、ペチュニア系だけかも。

濃いピンクや紫のお花は、暑苦しいので、私は白いペチュニア(サフィニア系かも)を鉢植えして、ワッサーと咲いていただいている。見た目は涼しげ。

経験上、たまたまかなあ、濃い色でも、白でも、耐暑性などは変わらないように思う。

恐らくバイテク苗でも、ロベリアなどは、さほどに耐暑性はない気が。

夏の乾いた荒地でも、勝手に種が飛んで増える、土がちょびっとでも育ち、芳香的な香りもあるのは、黄色いダールベルグデイジー。

隙間に咲いて、茎や葉も細くて可憐で、道往くおじ様が、その可憐なド根性のようなものに癒されるようだ。

ただ単に、そういうお花である、だけなんだけどね。私が、その他の雑草は減らして、ダールベルグを残して、目立たしてる、だけなんだけどね。

黄色いダールベルグデイジーも白いペチュニアも、酷暑に生きられる子であるだけで、たまたま上手くいきそうなのを残してる、選んでる、だけ、なんだけどね。

ペチュニアは雨には打たれ弱いっすね。花の表面を触るとネチャネチャしてるし。

酷暑に耐えて、太陽が好きな子なんですよね。植物は人間より適材適所がやりやすい。適材適所しかない生命力なんですよ。