月曜日, 4月 01, 2024

卵と魔法の杖と完全数

 3月31日はイースターで、4月1日はエイプリルフール。

嘘をつくのは得意じゃないし、気の利いた面白いフィクションが思い浮かばないから、卵にまつわる恐らく本当の話から。

私は、やっとこさ立てるようになって、昔の小型の家庭用冷蔵庫の扉を開けられるようになると、生卵を冷蔵庫から取り出し、床に落として、卵を割り、中身を床に塗りつけるという行為に延々と没頭したらしい。

母が叱る気にもならないぐらいに、おとなしく、丁寧に塗りこめていたらしい。

お塩の容器を、根気よく床に向かって振り続け、床にお塩の山を作る。で、容器がカラになると、悪びれることもなく、ママぁ、もうないよ!と言ったらしい。

食卓に冷奴を並べると、音もなく、椅子の上にパッと立ち上がり、4個の冷奴を目にも止まらぬ速度で、手でくちゃくちゃくちゃっと崩しては、何事もなく椅子に座り直す。

大人がダメとか、やめなさい、と言う隙はなかったらしい。唖然としている間に、器用に、完璧にぐちゃぐちゃぐちゃにされたらしい。

私は天性のお料理好きで、生まれながらに手のひらの感覚が凄い。手の触感フェチ。それは理屈じゃない。そういう人間として生まれてきただけ。

親に殴られた記憶など一切ないので、多分殴られてはいない。みんなビックリしただけ。

大人になってからは、卵の殻も大好き。

イースターエッグというか、卵の殻を布で補強&装飾して、ポプリを詰めたオーナメントを作る作業に没頭したこともある。卵殻って軽いからオーナメントにピッタリ。

ここ5年以上になると思うけれど、私が消費した卵の殻は捨てたことはない。全て、フードプロセッサーで粉末にして、土に帰している。まさに、毎日が卵の復活祭。

全人類がそうすべきだ。

庭でなくても、畑でなくても、鉢植えでもいいし、街中の植え込みの土にでも卵の殻の粉を帰してあげましょう。土中の微生物の多様性に役立つし、酸性雨対策になる。土の酸アルカリの調整にはとても有効である、と信じている。なんら害はないはず。植物の根の成長にはカルシウムも必要らしいから。卵殻の炭酸カルシウムを土壌に。

たまたま、イースターの時期にタロットカードに興味を持ってしまった。

YouTubeで日本の占い師さんのタロットを何気なく見ていたら、カップとソードとかワンドとか、言ってた。隠者とかタワーとかマジシャンとか…正位置とか逆位置とか、なんだか意味わからないけれど、ヤバそうだなあ(O夫妻)。

訳わかんないから、タロットカードを買ってカードの仕組みをみてみたくなった。まずは私について占ってもらった。

手相もそうなんだけれど、実は、強運って言われることが多い。いまいちピンとこないけれど。人生がそれほどにギラギラでもキラキラでもないのに。

タロットカードもやばくないやつが出てきたみたいだ。

で、買ったタロットカードで試しに家族を占ってみた。カードの解釈や名称すらわからないから、占い師の私と同時に、占われている人間が、ネット検索を始めちゃう、リーディング合戦。多分、平穏な感じ。

それで色々とカードの意味が解明できてきた。ワンドっていうのはwandだったんだ。解釈は色々あるけれど、魔法の杖、こん棒、バトン。

イラストでは、木の枝のようでもあり、全てに葉っぱが芽吹いている。なぜかな?それが不思議。

私は、その絵に大いなる好印象を抱いてしまった。芽吹く春、それは、魔法以外のなに物でもない。まさしくSense of Wonderを刺激するMagic。

もしやそれは、今年出た枝にしか実をつけないイチジクの枝かも。原罪の枝が魔法の杖になる。剣を持たない貧者の原始的な木の武器であるかもしれないが。

ネット上にあるもの、タロットカードについていた解説を読んでいくと面白い発見がある。

私は、数学が苦手というか、数学教育が手薄な女子校育ちだからか、今まで、完全数(perfect number)なるものを知らなかった。「万物は数なり」と考えたピタゴラスが名付けた数の一つだけれど、なぜ、それを完全数と呼ぶかはわからないらしい。

★6は最小の完全数。(神は6日間で天地を創造した。)

6の約数の和が6になる。1+2+3=6

1日頑張って、あと2日頑張って、あと3日頑張ったら、安息日の日曜日。

★その次に大きい完全数は28。(月の公転は28日周期。中国語で太陰暦は農暦と呼ぶ。)

28の約数の和が28になる。1+2+4+7+14=28

1日、2日、4日、1週間、2週間、で1ヶ月(4週間)。

28よりも、もっと大きい完全数は496、8128らしいけど、そのあたりになると、どう観念したらいいのかわからない。私にはお手上げ。

6と28は、不完全な人間の背中を押してくれる数、全能の神の見える手、かもしれない。

そんな気がした。

私の中のラッキーナンバーがちょっと変わったかもしれない。