木曜日, 3月 28, 2024

今はどうか知らんけど、高卒の偉い人がいる国。

 開発途上国と呼ばれる国々から来られたエンジニアさんの研修通訳として、様々な製造現場に行くと、外国人エンジニアさんから、

各製造現場の責任者の学歴はどうなのか?という質問されることがあった。(日本語でお尋ねする時に、言葉を選ぶ必要があるので、私としては楽な質問じゃないけど。)

それは、特定の個人がどこの大学を出ているかに興味があるとか、学歴詐称があるんちゃうか?と疑っているということではない。

日本の場合、海外ほどに、エンジニアとワーカーの身分的な差がない。

海外の場合、エンジニア(大卒以上)とワーカー(それ以下)は、完全な分業で、キャリア的に交わらない。身分差があることが多い。ワーカーさんは部門の長にはならない、なれない。

同じ場所で昼飯を食わない場合もあるし、エンジニアは自らの机の上も拭かない、その係の人にやってもらう、ということも多々あるらしい。

日本人の専門家が現地で、机に何かをこぼして、自分で拭いたら、拭き掃除はアイツにやらせろ!みたいなことになったりもするらしい。自分でやった方が早い。その方が(お掃除係にやってもらう方が)時間がかかり、仕事が開始できず、非効率であっても。

海外のエンジニアさん曰く、ネジを閉めたり緩めたりする時に使う、幅をアジャストできるモンキーレンチ(アジャスタブルレンチ)のことを、別名、エンジニアレンチと呼ぶらしい。エンジニアは、現場に行かず、机上の空論専門だから、現場でマシーントラブルを治すにも、パッとネジをみて、ネジにあう固定のレンチを選べないから、幅を変えられるモンキーを使う(使った)から、らしい。

ワーカーの方達による戦争のような労働争議も起こるらしい。工場内に閉じ込められて、何日も家に帰れなくなったり。

日本の生産現場は、上下の別なく全員で社食でお昼を食べ、フラットに全員で協力して、マルチタスクをこなし、実力主義か年功序列で、経験を積んで、部門長になるのね、それで、自国よりも素晴らしいものを生産しているじゃないか、すごーい、みたいな。

比較において、日本の場合は、ワーカーとエンジニアという壁がないので、全体的に労働者のスキルとかモチベーションのレベルが高く生産が管理されているということに感銘を受けられる、というパターンだった。

最近は知りませんが。ビジネススクールって、日本の役に立ったのかなあ?(教える人のジョブをクリエーションかも。その人達が生きるための経済学、経営戦略かも。)

ある自治体さんの方と同行して、海外の会議で、次回はウチでやるので、よろしくね!的な英語のスピーチをされる○長さんのお手伝いをしたことがあるが、その長の方は高卒だとおっしゃっていたけれど、高卒で上り詰める方は、地頭的に賢くていらっしゃると思った。

普段は英語を使う必要がないお立場だから、英語が堪能じゃないけれど、スピーチというものをわかっていらっしゃった。切るところ、強調するところ、間、カタカナでこういう音で繋いでくださいね、で、バッチリだった。ちゃんと練習をされていて、本番に強い方だった。

学歴だけなら要らない。

昨今の日本では、お金を払えば、どこでもよければ大学に入れる。

学と大卒という学歴は別物。

学歴があって学がある人もいるが、科研費をもらって、不正のないように活動したら、帳簿付けも大変だし、自腹も増えて貧乏になる。だって、出張したら、自腹でなんか買い物するもんね。お土産とか買っちゃうし、外で飲み食いは必要だし、割高。必需品、消耗品もあるもん。大変だよ、きっと。知らんけど。

学歴があって、勘が悪くて、学も実力も伸びしろもなくて、人に仕事を丸投げしたり、性格悪くて、プライドが高い人もいるし。

水原一平氏は、なぜ学歴を詐称したのだろうか?

ギャンブルに手を出さず、イマドキは、ハイスクール卒で、とても気が利いた人の方がクールなのに、高卒ではなぜいけなかったのだろうか?

馬鹿だなあ。

見栄のため?嘘が一番ダメなんすよね。