しとしとしと、2月にしては生ぬるい雨が降っている2月19日。
明日も明後日も雨がちらしいから、降水を利用して、ダメ元のいきなり刺し枝、いきなり移植、玉子の殻の粉まきなどを行う。晴耕雨読は昔の話。雨がやさしいうちに、雨の力で土を熟成&軟化ししつつ、植物を根づかせるんるん。
霜柱(しもばしら)というコトバを最近聞かない。
蓑虫(みのむし)という蛾の幼虫がいなくなったので、蓑虫(みのむし)というコトバを聞かなくなったのと同じように。
流行語の死語はどうでもいいけど、生物の種の命の死語、自然現象の死語は深刻。
コロナ禍がはじまる前だから、2019年あたりに近所のカラオケに行き、どういうきっかけだか覚えていないけど、1970年代の「子連れ狼」の主題歌を歌ってみたんだ。生物としての狼も、日本オオカミは、もっと以前に死語だが。
劇画も読んだ(?)ことない、映画も見た事ないけど、🎵しとしとぴっちゃん…で始まるオノマトペの歌詞と子供合唱団の歌う声と悲しい内容のギャップに、中毒性がある歌だし。
レトルトのボンカレーは一度も食べたことがないと思うのだけれど、笑福亭仁鶴がやっていた、「3分間待つのだぞ」の、ボンカレーの、子連れ狼のパロディのテレビCMも好きだった。ホーロー看板でおなじみのボンカレー以外では私は見た事がない女優さんも亡き母として登場する。母のいない子の悲しみを、ボンカレーにバカバカしくぶっこんできていて、日本語の韻の踏み方が面白いし。パロディ、お手軽な家族愛があって、家庭内暴力DVとは真逆の世界。世界には通じなさげな面白さ。日本の食品CMの最高傑作、かも。
で、子連れ狼を歌い出したら、色々と発見、実感する。歌詞の内容は悲惨。
大五郎3歳は、刺客の(おとう)チャンが切られて絶命して、帰って来なければ、
1番の歌詞、 雨ン中 骨になる。
2番の歌詞、 風ン中 土になる。
で、3番、まで、あるんか〜い。
パキパキピキンコ、パキピンコ(で、始まり、苦笑してしまう。聞いたことなかった。これは何のオノマトペ?)
霜ン中 凍え死ぬ。
だから、パキパキピキンコ、パキピンコは、寒い寒い日に、霜柱を踏んだ時の音、霜柱が押されて割れる音だ。
そこでハタと思った。
最近、霜柱を見ないなあ、と。
永久凍土が溶けるのは、地盤沈下で家が傾く、海面上昇する、大問題だけど、永久凍土はそもそも日本列島にはない。しかし、霜柱は身近にあった。最近は霜柱を踏んでない。アスファルト舗装の道が増えたことが原因でもあるけど。
まだ2月なのに、霜柱があってもおかしくなかった冬なのに、日中は20℃を超える温かさだった2月18日。地球の温暖化は、霜柱の薄氷を薄氷の割れる音を奪ってしまったのね。
冷え込みがやってきた日、貴重なタイミングで、土中の水分が地表面に吸い上げられて凍る霜柱が出現しやすいようにも、土をふかふかにしようと思った。