2025年には、65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症になるという。
750万人とのことなので、ざっくり13人に1人が認知症。今でも、車を運転中に、歩行中の老人を見たら、認知機能が衰えていて、ふらふらと車道に出てこられるかも、と疑い、車は減速させることにしている、つもりだが。
本日、きらしていた、脳血管障害の予防になる(らしい)、ココナッツオイルを買ったら、そういうことをニュースで言っていたので、余計にその数字の大なることが印象的だった。
脳血管障害の予防に気を使うならば、暖かい季節ではなくて、血流が悪くなりがちな寒い冬に摂取した方がいいんじゃないか?と思うのだけれど、ココナッツオイルは暖かい季節の方が固まらなくて使いやすい。
そして、認知症の方をサポートする仕組みや人的なサポートが銀行ATMの使用やお買い物の現場で必要であると、認知症当事者の団体の方が言っていた。
昨今の、拡張現実ゲーム(ポケモンGo!)、銀行の支店の統廃合とか、口座のペーパーレス化、WEB化、商品代金支払い無人化の流れ、駅構内(エキナカ)の有効利用による収益化に熱心でエキナカショップだらけ、は全て、高齢化等による認知症患者の増加に対応していないばかりか、認知症患者の社会生活継続には、とても厳しい流れのように思う。
特にエキナカの変化、(私にとっては)あってもなくてもどっちでもいいような、ない方がいいようなスイーツ系の手土産の売店が派手に通路の真ん中にも増えて、交通系の電子マネーにチャージしようにも、券売機がどこにあるのか、見つけにくかったり、金券ショップで買った株主優待券でチケットを買ったり、指定を取ったりするのに、JR九州じゃなくてJR西日本のみどりの窓口に行きたいのに、犇めく各種ショップのせいで、本来の駅の機能としての主要な場所が、どこにあるのか見つけにくかったりする。
JRから私鉄に乗り換えのための歩道橋の上では、ポケモン渋滞が起きていたりする。乗り換えの邪魔だ。
ターミナル駅の改修による変化が激しすぎるから、認知症じゃなくても、以前の記憶をたどって歩けないし、勘にたよって歩いていても、目的の場所に行き着かなかったり、スマホの地図情報を見ながら歩いたら、人にぶつかりそうで危険だし、目視による見通しもきかないし。
認知症になったら、エキナカでパニックになるか、途方にくれて座り込んじゃうか、そこかしこにある商品に手を伸ばして勝手に食べちゃうかも。
商品やショップのギラギラした色彩に混乱して、最初に覚えていた目的地を忘れちゃいそうだ。
来るべき、自らの高齢化人生には、
お出かけしなくても、エクササイズとか運動ができる。
お出かけしなくても、食糧が手に入って、美味しいものが食べられる。
お出かけしなくても、楽しめる趣味の世界がある。
お出かけしなくても、幸せを与えられる人がいる。
そういう環境、そういう方法を考えた方がいいのかも。
外界に、社会に、テクノロジーに、私の老後にとっての希望はないかもしれないな。