木曜日, 3月 28, 2019

昔から間違っていたのか、正しいやり方を忘れてしまったのか。

手が小さいから、鍵盤楽器以外の楽器を(再度)やってみたいと思っていた。

かなり前に、手が小さいから、電子アナログ楽器のテルミンとかマトリョミンは有利じゃないかと思ったのと、アナログで平均律以外の音と音の間の音が鳴らせるのが面白いと思ったから、見た目の可愛らしさにも惹かれ、マトリョミンをはじめてみたけれど…。

私は、妙にダンサブルなノリ?バイブス?があるタイプなので、音楽のリズムにのってしまうと、ナチュラルに身体が揺れて、ぶれる、振動し続ける。

マトリョミンをホールドしている手も音階を刻む指もぶれがちだけれど、一番拷問に近い感じになるのは、体幹をギブスで固めたように固定しなければならないことだ。
ずっと演奏しつづけるのは、ちょっと無理。
演奏しながら、踊れないし、歌うように息ができないのがダメだったんだ。

体幹を固定するのが苦痛になるとは思わなかったし、アナログ感に惹かれて始めたのだけれど、身体がリズムを刻めないので私には音楽にならなかった。なので、やめた。合奏は、当然合せないといけないし、ご迷惑になるから、ごめんなさい。

で、次は笛にしようと思っていた。木製のソプラノリコーダーと、40年前に高校のクラブ活動でやっていたフルートにしようと思っていた。

横隔膜が鍛えられるし、息を吐くのは健康に良いし、フルートであれば、ある程度はスイング可能だし。息を吹き込む角度だけが変わらなければ、好きに動けるし。フルートをやるぞ!と思いつつ、ずっと息を吐きながら、演奏のイメトレをし続けていた。

やっと中古のフルートをゲットして、40年ぶりに吹いてみたら、低音はそこそこ鳴ったので良かったけど、運指をほぼ忘れていたし、なんかしっくりこない感じがあった。持ち方、構え方、角度、息の吐き方が違うような予感はあった。

中国語の発音をするための口の開け方(唇をひいてウーと発音)と勘違いしていたのかもしれない。低い音は出るけど、オクターブ高い音が、息の噴射量が足らないのか、スパーンと出ないのは、楽器がおかしいのか?私がおかしいのか?白黒つけたかった。

で、習いに行った。

で、目うろこ。

そもそもの構え方が間違っていた。ブラバンって、椅子に座って吹くからか、立ち方なんて習わなかったような気がする。昔から、間違っていたような気がするな。

横笛だけど真横に持っちゃいけないのか。なるほど。確かに真横に引くと右手が疲れる。

口の開け方、息の吹き込み方が間違っていた。口角は横にひいてはいけない。(意識して、頑張って、横に引いていたのだけれど。)

40年も前の経験だから、記憶も曖昧だけれど、ブラバンって楽器の種類が多いし、高校生の先輩が後輩を教えるというスタイルだし、顧問の音楽の先生には、間違ったところで息継ぎをしたのが見つかったら、指摘されるから、途中でズルをして吹いているフリをして、息継ぎのタイミングを合せたような記憶はある。

部ができて3年目ぐらいだったし、コンクールとかもなかったし、各楽器別の指導者なんていなかった。学内の文化祭と体育祭で吹くだけ。

選曲の理由はさだかではないけれど、いきなり難曲、冒頭からせからしい、モーツァルトのフィガロの結婚を練習演奏した(させられた)記憶はあるのだけれど、ちゃんと吹けていたのかなあ?なんか怪しいな。

息を吐き続ける自己流トレーニングの甲斐あってか、フルートの先生に肺活量は問題ないです、と言われたので、それだけは良かった。先生は美人さんだ。

息長く、長生きのために、頑張ろう。フルートはオバアサンになってもやるのだ。

高校生の時に、部活と平行して、フルートを習いに行ったらよかったかも。先輩ったって、手探りで自分探し中の高校生に過ぎないもの。

でも、一度も経験がなかったら、フルートを習い始める気持ちにはならなかっただろうな。

中学生の時、くそ暑い屋外の地べたで水も飲めずに軟式テニスをしていたら、バルコニーにずらっと並んで楽器を鳴らしている高校生が見えて、あっちは優雅で楽しそうと思ったのが、ブラバンに入った理由だったのは覚えている。