土曜日, 1月 19, 2019

目で見えるように撮れるカメラがあるから

土曜日に万華鏡を買い、7日間連続万華鏡にはまった。

万華鏡にはまったと言いましても、所有している万華鏡はたったの一つ。

税別2,000円のオイルとオブジェクト(「万華の素」と私は呼んでいる)の入った試験管サイズのシリンダーを水平において、シリンダーを手でくるくる回したり、シリンダーを垂直に向けて、そのシリンダーのオイルの中をオブジェクトがゆっくりと自然落下することによって、万華鏡に写る像が流体のように無限に変わっていく。シリンダーに光を当てると木漏れ日のようなきらめきが加わったりもする。

お店で、その万華鏡をのぞきこんで、変化する像のゴージャスさに驚いてしまった。

子供の頃、内面が三角柱の鏡面になっている万華鏡を工作して、回転させて、カップ麺のふりかけのようなシャバイ少量の色紙のようなオブジェクトが場所を変えることによって、多色刷りの雪の結晶のような像が形を変える万華鏡でも十分ファンタジーだった、が。

その万華鏡の中の世界は、まさにカーニバルの躍動だ。

それを片目で見て、感動して、もしや、この片目で覗く穴にiPhoneのカメラのレンズをフィットさせたら、片目で見ている像が写るんじゃない?と思って、ダメ元でiPhoneのカメラのレンズを押しあててみたら、

「おおおおおおおぉ、画像が撮れるじゃん。片目で見える像のまんまじゃん!かなり忠実。」

片目で密やかに楽しんでいた閉鎖的なお独り様でしか味わえない一瞬一瞬の美を、他の人にもシェアできるのは素晴らしい。画期的!

デジタルカメラ一般の素晴らしさは、レンズの小ささとその焦点距離の短さ。(だから盗撮とかもこっそり出来ちゃうし、負の側面もあるのだが。)

自撮りができることよりも、細かい物撮りができることがワンダホー。

万華鏡の中が、目に映るように撮影できたって、綺麗だな面白いなぐらいで、特に何の役にも立たないとは思うけど、内視鏡などにも通じるであろうワンダホーな潜入撮影技術の進歩を感じることができる。

たまたまオイルとオブジェクト入りのシリンダーのサイズが試験管と同じサイズなので、試験管にさまざまなオブジェクトを閉じ込めて、シリンダーと入れ替えると、次々と新しい万華鏡のテイストが生まれる。

価格も手間的なコストも低く、バリエーションは無限で、分解的でもあり、統合的でもあり、調和的でもある。

エコノミカルでカラフルな趣味の誕生だ。