火曜日, 9月 18, 2018

Remember me

たまたまなめぐり合わせで、Remeber meの吹き替え版をオンデマンドを見た。
映像も展開も美しかった。気に入ってしまった。アナ雪よりも好き。(どういう比較なんだろうか?)

オリジナル音声版を借りてみなくっちゃ。

なんだかあの世が身近になったような、様々な人々の様々な遺影に、とても近しい思いがして、メキシコ的な鮮やかな色彩とあの世とこの世をつなぐマリーゴールドの花の道にも心魅かれた。

ハロウィンも近いし、イメージ的には、春から夏の花だけれど、オレンジ色が秋に似合うし、探し回って、どっかのホームセンターでマリーゴールドの苗を買いたい。虫よけにも良いコンパニオンプランツだしね。魔除けにいいな。なんだかそんな気分だ。

Remember meを見終わって、樹木希林さんが亡くなったことを知った。

樹木希林さんのことは忘れないな。網羅的ではないとしても。

ジュリぃぃぃぃ!と叫んでいらした悠木千帆だった時は、私は大人ではなかったし、テレビの中の老け役に違和感はなかったけれど、20代、30代から老け役で、実年齢75歳でお亡くなりになったことに、その意外な若さに驚いている。

映画「悪人」は、満島ひかりと深津絵里の福岡県人と佐賀県人の特徴の一端を上手く演じている感じとか、そういうあるある感に引き込まれてしまって非常に面白かったんだけれど、樹木希林さんのおばあちゃん役の見た目が老けきれてないような気がした。ちょっと綺麗すぎた。今思えば、まだ、実年齢が60代だったわけか。

でも、「万引き家族」は、違和感がなかった。だから、なんとなく危険な心配な気がした。

樹木希林さんが、子役の女の子にすき焼きのお麩を食べさせてあげるシーン、幸薄いと思われる子役の女の子がなされるがままナチュラルにお麩を食べるシーンがなぜか印象に残っている。

そういう子供には、裕福ではなくても家庭的な優しさって、色々な味のしみ込んだ柔らかいすき焼きのお麩だよね、みたいな気持ちになったからかな。

なのに、その同じ女の子が、小麦粉アレルギーでパンが食べられないけど、amazonで、米粉を注文して、米粉パンを作ってあげたから一緒に食べられるよ、というCMにも出ていて、ナチュラルないい演技してる。

上手だけど、小麦粉アレルギーのコア部分の小麦グルテンが主成分のお麩をナチュラルに食べてたのに、今度は、小麦粉アレルギーってのはないんじゃないの?と一応つっこんでいる。

その女の子は、将来どんな女優さんになるのかな?

そして、樹木希林さんをどのように覚えているのかな?

ちょい楽しみだ。

===

亡くなった人のことを家族や世間が覚えていないと、あの世でも消えてしまうのかどうとかは、わかりませんけれど、この世から消えてなくなりたい、自らの痕跡を消してしまいたいかのような気持ちになることはあって、絶望してしまったのか、この世に居場所がないと思ったのか、それを本当に実行してしまうような人もいる。

その境遇や本心を知ることはできないけれど、そう思ってしまった人の命は、取るに足らないわけではないはずだ。

社会の誰も一人ぼっちにはしない!とか、弱者をエンパワーする!とかのたまう主義者の巣のようなところは、それ自体が競争社会であったりして、巣の中から飛び立てない同胞には優しくない世界なんだろうと思うな。現場に行って何がわかるわけでもないけれど、近くに行ってみなくっちゃと思っている。マリーゴールドの花びらでも撒いてこようかな。何の足しにもならないけれど。