テレビを見る気にもならず、ネット環境もいまいちだったから、家にこもって、お天気情報以外は、どうでもいいや!という気分で、独り創作活動に邁進してしまったせいだろうか?
「カメラを止めるな!」については、グループLINEで、興味なかったらスルーしてね!というスタンスで、短大時代の思い出、エピソード、痛い話、流行物、などを投稿していたら、待ち時間の暇つぶしに読んでくれたメンバーがいて、これから「カメラを止めるな!」を見るよ、というレスがあって、初めて「カメ止め」を知った。(めっちゃ遅れてるわ。)
それは、auマンデー、8月20日のことだった。
その後、私も見たよ!と、見方によっては、お腹抱えて笑えると教えてくれた人もいて、あらすじのネタばれなく盛り上がった。前情報の制作費300万円にグラっ!ゾンビ映画が笑えるの?見てみなくっちゃ。
で、ヤフーニュースを見て、盗作疑惑もあるの?
で、上映映画館で見てみたら、キャナルシティー博多で、すでに上映中じゃん。
で、25日に監督が舞台挨拶に来るって?
で、火曜日にチケットを取ろうと思って、ネットを見てみたら、ほぼほぼ満席。あら、大人気なんだ。
で、レディースデーで1100円になるし、水曜日の朝一(9時15分)のチケットをポチる。朝は弱いのにね。
で、水曜日の朝にキャナルシティーに行き、なんとなく1回で内容を把握できないような予感がしたし、なんとなく監督が好人物のような気がして、舞台挨拶が気になるし、25日のチケットを窓口で予約しようとして、びっくり。えっ?水曜日時点で土曜日のチケットがほぼほぼ完売状態なんだ。10席ぐらいしか空いてない。わぁ。
で、ゾンビ映画だし、13番スクリーンだし、よっしゃあ!一番後ろの13番14番のカップルシートを押さえた。話題の映画なんだもの、旦那にも見せてあげなくては。
で、初めて見た感想は。面白い。しかし、連日の睡眠不足がたたり、一瞬見落とした場面も。一緒に劇場でみている観客の反応も楽しい。
数限りない伏線、なんか唐突だなあ、と思った箇所は、数限りない、はっはっはっ!あっそうなんだがある。暖かすぎる、必死すぎるアナログ感。理不尽だけど、アツアツ感だったり、あるある。
で、最後のエンドロールで、盗作疑惑のお芝居の名前は、原案としてクレジットされていた。
この作品は映画でなきゃ成立しないと思うし、パクリ感は感じられないなあ。映画にしたところがオリジナリティーのような気がした。(お芝居の方も、すごくすごく見てみたい気分になった。もう、やってないのかな?)
筋がわかりきっている古典だって、演出家とか役者によって、別もんになるし、主張すれば著作権はあるんだろうけれど、ひとつひとつの違いが面白いわけで。
舞台挨拶は監督の到着が遅れたので、プロデューサーの方がつないで、プロデューサーの方によるQ&Aが30分程あり、全部で45分にも及んだ。ラッキー。
質問をするかしないか迷ったけど、一回だけチラっと手をあげかけたけど、指されなかった。他の方の質問とそれに対するお答えを聞いている方が得るものが多かったような気がする。
人は何に一番刺さるのか?どのシーンが一番好きなのか?
来日10年の中国人の女性は、監督がお酒を飲みながら涙するシーンが刺さったらしい。自分自身も、仕事の大変さに泣きたくなることがあるかららしい。
中国での公開に向けて、今、検閲を受けているらしい。ゾンビ映画でOKかどうか、というタイプの検閲らしい。韓国、台湾では、すでに公開される(た?)らしい。
私も細井さんという役者さんに興味があったのだけれど、細井さんが大好きなお客さんがいて、小柄で50歳代で比較的高齢だから、あの扱い、あの重圧がかかる場所はかわいそう過ぎるのではないか?なぜそんなことをしたのか?
ということを質問した人がいた。なるほど。そうだね。
プロデューサーさんは、その点はわかんないということだったが、
遅れて、息を切らして、やってきた監督さんは、
細井さんは、筋肉質で、他の若い役者さんよりも体力がある。スカッシュで鍛えているから、とおっしゃっていた。
オー!スカッシュ。久々に聞く気がした。また、やってみた~い。
昔、スポーツクラブで2回ほどなら、やったことある。ラケットの構え、振り方が独特なんだ。ラケットを立てて振らないと、テニスみたいに手もラケットも伸ばしたまま打とうとすると空振りする。壁にラケットをぶつけるばっかりで、壁際の球を打ち返せない。
球が高速で跳ね返るから、めっちゃハードな球技であることを知った。
スゲーなあ、細井さん。スーパーボランティアの尾畠春夫さん並に凄いな。ヘロヘロな役も体力ないとね。ちゃんと演技できないわけで。とてもスペシャルなお話を聞いた気になって、嬉しかった。
で、監督さんが細井さんを、上からの負荷がとてもとてもかかる場所に起用したのは、細井さんの意外にも強靭な体力があることが理由ではなくて、ゾンビ、ゾンビ、ゾンビ、って並んだ方がいいでしょ?
というものだった。
やはり、監督はビジュアルに拘るんだ。なるほど。それは当然だね。
で、劇場で見た人々は、ポジティブに映画について興味が湧いてくるから、フライデー的な質問をした人は皆無。誰が何を言い出すかわかんないから、統制のしようもないと思うけど、映画の内容や映画作りや今後の展開についてのみ、次々と質問があった。
半分弱ぐらいの観客が2回目以上の鑑賞で、10回以上見ているという人もいた。恐るべし。
監督も帰って、お客さんが出て行っても、最後にステージの上にあった、「カメ止め」のポスターの画像をとりに、多くの人が集まっていたけれど、ポスターと一緒に、記念に自分自身が写りこもうとする人はいなかった。
私は写りこみたかった。
赤いTシャツのようなカーディガン、黒いペンタグラムっぽい模様のスカート、ソンビ色の帽子でゾンビポーズで写り込んで、私は嬉しかったなあ。
これって、タダ乗り?ワルノリなのかなあ?
私なりのリスペクトの表現のつもりなんだけど。