火曜日, 6月 02, 2015

プチトマトがほうずきトマトだった頃。

プチトマトというものが八百屋さんやスーパーで、一年中入手できるようになったのは、いつごろのことなんだろうか?

私とプチトマトの出会いは、農家ではないけれど、祖母が家のとなりの畑で自家用に作っていたプチトマト。

夏休みに遊びに行って、祖母が作った「ぼうずきトマト」と「なんば(トウモロコシ)」を食べるのが好きだった。

「ほうずきトマト」は、その名の通り、トマトの味がするほうずきだと思った。こんなカワイイ食べ物があるなんて、感激だなあ、と思っていた。
祖母の作る「なんば」は粒粒が甘いんだけれど、市販のトウモロコシのように粒粒が詰まってなくて、歯抜けになっていて、とても食べやすかった。お醤油を薄く塗って焼いて食べるのが好きだった。

私にとってのプチトマトの唯一無二の完成形は、幼稚園児、小学生だった頃の夏休みに食べた露地栽培の「ほうずきトマト」なので、 最近の水耕栽培の各種オシャンティーなトマトは、実はどうでもいいな、という感じです。

だから、ベランダで栽培する為のトマトの苗にしても、某酒造メーカーが恐らくバイテクを駆使して品種改良して開発した(であろう)お値段の高いオシャンティートマトの苗は買わない。50円の、従来型のプチトマトのポット苗しか買わない。

50円のプレーンなプチトマトは野生的だ。有機栽培の本に書いてあったには、ひょろひょろした苗を、更にいじめるように、斜めに植えて、立ち上がってくるように植えるのが、いいらしい。(なぜだ?でも、斜めに植えても、上向きに伸びてくる。)

不必要に枝が増えないように、一本立ちで育てるために、脇芽を摘むのだけれど、その時に葉っぱや茎から立ち上る、青い青い、青臭い、トマトの匂いが好き。プチトマトの皮の固さも好き。

トマトは野菜なんだし、別に液肥で甘くしなくったっていいじゃん!と思っているのだけれど、マテ茶にまぜるために買ったオーガニックドライステビアがあるので、それを鉢の土に混ぜる。そうするとトマトが甘くなるらしいし、トマトが元気に育つらしい。ステビア栽培ってのもあるんだ。化学肥料じゃないんだ。人工甘味料ではないんだ。

私に夢があるとすれば、露地で「ほうずきトマトとなんば」を栽培することだ。

買ってきてもいいけど、「スイカとマッカ(まくわうり=プリンスメロン)」を丸ごと井戸水で冷やして、エンガワに座って食べ、種を庭に向かって飛ばす。

そのような生活、毎日が理想なんだ。