月曜日, 2月 09, 2015

Godivaとか。

バレンタイデーの頃になると思い出す、1989年にイギリスのコベントリーで聞いた、領主の奥さん、Lady Godivaのお話。Godivaはベルギーのチョコレートだけれど、

http://www.godiva.co.jp/about/episode.html

△チョコレートのGodivaのホームページにも、そのエピソードが載っている。

重税に苦しむ領民を気の毒に思った領主の妻、Lady Godivaは、夫である領主に領民の税を減免するように願い出たところ、真っ裸で街中を一回りしたら、願いを叶えてやると言われた。そこで、Lady Godivaは一糸まとわぬ姿で馬に乗って、城内をめぐる。領民は心優しい領主の奥さんに感謝して、家々の窓のカーテンとか扉を閉めて、部屋の中に居て、彼女の姿を見ないようにしたのだけれど、その中に品性の卑しい男がいて、こっそりカーテンか扉の隙間から、領主の奥さんの姿をのぞき見た。

それを、領主の奥さんの従者が見つけて、その男の目を矢で射抜いた。その男を覗き屋トム、Peeping Tomという、らしい。

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この話には、過度な箱モノとか財政支出は悪い、何にでも課税するのは悪い、重税は悪い、税の減免に気配りした領主の夫人は偉い、とか、色々な要素があると思う。

この話で、私が好きなのは、領民が敢えて「見ないようにした」という点。

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インターネットで全てが見られるわけではないけれど、権力にとって都合のよい秘密は秘密のままでもあるけれど、色々な画像や映像がネット上に晒される、この世の中。

学校の授業でもネットから教材がもたらされたり、リテラシーが大事で、積極的な活用が行われてしまっているわけで。

でも、負傷して、路上で、人が倒れても、助けるよりも先に、各種カメラを向けられちゃうなんて、悲しい世の中でもあるわけで。

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勝てば官軍。(負ければ朝敵。)そういうのもイヤなんだ。

戊辰戦争に負けた会津藩士が、引き回されるところで、沿道の人たちは目を伏せて、それを見ないようにしたというような記載があったような気がするのだけれど、あえて見ない、のが誠意だし正義。うん。

でも、そういうのが、ますます減っていく昨今。

目撃情報を投稿して、銭を稼ぐぞ。みたいな人が増える一方かも。

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今日、初めて「花燃ゆ」を見た。

だから、どんな流れで今日の回なのか、わからないのだけれど、檀ふみと井上真央ちゃんが親子役なのだということを知り、感銘を受けた。

井上真央ちゃんを最初に見たのはNHKのテレビ版の「蔵」(1995年)で、目が見えなくなっていく酒蔵の娘の烈を上手に演じてるなあ~この子役さんと思って感心した。

成人した烈は松たか子だけれど、後妻として迎えられることを期待していて、そうではなかったけど、烈を支え続ける後見人の佐穂さん(檀ふみ)が、可愛そうでならなかったなあ。盲目の烈に「手触りが忘れられんがやぁ~」みたいなことを(役の上で)言われていた前田耕陽は、どうしているのだろうか?

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勝てば官軍なのかもしれないけれど、奢れるものも久しからず、ってのも真だ。一生ずっとずっと第一線なんてことは、ひと握りの人にしか、掴み取れない奇跡。

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今日、デパ地下でゲットしたチョコレートカタログを眺め、今年の傾向を感じようとした。今日食べたケーキ屋さんのチョコプリンが美味しかったなあ。そして、久々に食べたリンツのミルクの棒チョコがやたらに美味しいと感じた。

そして、コドモの頃に、初めてバンホーテンのミルク板チョコを食べて、やっぱコレが一番(当時の日本製は劣る)と思ったことを思い出した。

そして、そもそも、ガナッシュはあまり好きじゃなかったことを思い出した。デザインチョコは飽きてしまったかも。

リンツのリンドールをボコボコ投入した、フォンダンショコラじゃない、チョコレートケーキを焼いて食べるバレンタインデーも、十分すぎるぐらい贅沢だ。

ど定番一番!