月曜日, 2月 23, 2015

台紙に...作、という台無し感。

もう、10年以上前のことだ。

一応卒業したので、某ホテルの写真館で、美容院(ヘアメイク)と着付けをしてもらい、袴を着て記念写真を撮ったことがある。

いくらしたのだろうか?はっきり覚えていないけれど、トータルで2~3万円はかかったのではないかと思う。

袴は着たことなかったし、記念に撮っておこう!と思った私がアホだったとも思う。するのであれば、後日、郷里で撮ることも可能だし。

しかし、美容院の方の腕が悪かったわけでも、人柄が悪かったわけでもない。撮影に不満があったわけでもない。

出来上がって、写真を確認して、それ相応に写っていたし、満足したんだけれど、家に帰ってから、もう一度台紙を見て、愕然とした。

写真館の名前が刻印されているのは普通だ。

しかし、その台紙には、写真館の代表の名前+「作(サク)」となっていた。

それって、日本全国標準なのかな?

私自身は、当然、久月作雛人形じゃないし、写ってるのは私自身。何が写真館作(サク)なのよ!修正でも入れたかのようにデカデカと刻印するかなあ、そこまで写真館が出しゃばってくるかなあ?ナニサマじゃ!

着物もヘアアクセサリーも持ち込みですし。ヘアメイクさんと相談して、確認してナチュラルに作りこんだわけですので、写真館の代表、創始者、ナニサマじゃ!

私は、それをとてもとても失礼だと思って、クレームしたかったのだけれど、お金を払ってしまっているし、当地では老舗っぽい写真館だったから、それがここのご当地流で、逆に私に対して酷いことを言われるのも嫌だし、台紙から外せばいいし、いいかっと思って、あきらめた。

二度と、そこでは撮ってもらわないし、次に写真館で撮ることがあれば、台紙のデザインもきっちり確認するだろうと思う。

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実は、卒業式も、気持ち悪かった。(お金かけて、袴なんか着て、行かなきゃよかった。)

総代がたまたま医学部の方だったと思う。全学部で持ちまわりなのかもしれない。その人には、何ら文句はない。医学部は他学部よりも、日本全国から学生が来ているのかもしれない。

その方が、卒業証書を代表してもらうのだろうと思っていた。

そうしたら、突然「ガクイキ オオサカフ +姓名」という風に聞こえてきた。

「ええっ?何?学区みたいに学域があるの?どういう意味?どこから来たかが重要なの?」

どうも、それは、学位記というものらしい。(ふ~ん、そんな表現をするのか、と思った。今から思えば、大相撲の出身地方式?)

でも、未だに、なんで学位記に、なんで本籍地の都道府県も要るのか、納得はできない。

誰にみせるわけでもないので、どうでもいいことですけどね。

今でも、学位記に同様に本籍地の都道府県が記載されているのかどうかは知らない。

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大学生生活は、今思い出しても、様々なことが、辛かった。クレーマーと(言われていると)言われたこともある。

入った限りは出ないといけないと思ったし、四面楚歌で、やはりオリジナルでいたかったから、きつかった。

実は仕事としても、人間関係において面白かったのは、関西にいた1年ぐらいだけだった。仕事って、そういうものだけれど。松山の方が福岡よりも好き。福岡の微妙な大きさと小ささとか、負けん気とかプライドが影響するのか、根性のある方が多いので、オレオレ感が私には怖かった。

大学は、年下の人たちばかりで、私の存在は申し訳なかったし、同年代の人がいなかったので、彼らには素朴な疑問を声にすることがためらわれた。彼らに文句はないし、年齢も、経験も、育った風土も、バックグラウンドも違いすぎて、様々な疑問や不満や恐怖を溜め込んでしまって、同居人にぶちまけるぐらいで、日々孤独に孤独を重ねてしまった。

先生は私にグチを言っては来られるけれど、私は、相談相手やグチが言える相手が心の底から欲しかった。

でも、ある意味、地域で幅をきかしている大学に入ってしまったが故に、知らない卒業生さんからも、先輩ヅラされたり、上から迫ってこられたり、人間関係においては、良いことはあまりなかった。自分の相対的な価値が下がったように感じている。

極め付けは、全く会ったこともないOBさんが突然来て、その後、メールが来て、アナタのせいで他のゼミの友達から連絡が来なくなったとか言われた。そもそも勝手に、何らかのイシューで、先生同士がケンカしてんじゃないのぉ~♪(何の件なんだ?その先生には反論はしたことはあるけれど、そんなん知らんやん。もぅ。私は悪くないというこは、理解して頂いたとは思うけれど。勘の悪い人ではなかったので。)

私は、人脈を作りたいとか、仕事に結び付けたいとか、泊をつけたいとか、そういう目的はほとんどなく、純粋に謎を解明したり、知的好奇心を満たしたい、そういうプロセスにハマりたかっただけなので、そういう意味では面白いこともなかったわけではない。でも、大学に行くってことは、もっとドロドロとした欲望を持っているべきだったのでしょう。

同窓会なんて、どうでもよかった。短大までで十分です。

短大時代に、転勤族の奥さんでもあった先生が、過去の話題を共有しない人の中にいること程、辛かったことはないですよ、とおっしゃっていたけれど、それが身にしみた4年間だった。

大学での対応が、人権侵害じゃないだろうか?と思って、相談に行った先の相談員が、そこらのお婆さんのような方で、九州はそういう風土なんですよねえ、という感じで、最終的には息子さん自慢を始めたり。とにかく、人のドヤ顔や自慢にさらされることが多かったような気がする。

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私にとっては、福岡は不思議なところです。

やたらに「西日本」という名前のつく、地元じゃ負け知らず的な組織は多い。

西日本鉄道(にしてつ)
西日本(シティ)銀行
テレビ西日本
西日本新聞(関連)
他にもある。

おそらく関門海峡を越えてない以前に、北九州市においても、さほどにメジャーでもなくても、西日本と言い切ってしまう、地理的概念が不明な、オレオレな名前をつける感覚が不思議でならない。

西鉄は、西日本でもないし、西九州でもないのでは?鉄道は、福岡⇔大牟田の間で、佐賀、長崎には、線路はない。JR九州よりも、当然、JR西日本よりも、ちょびっとしか線路はないんじゃないのに、なぜ、西日本と名乗るのだろうか?

松山だったら、伊予銀行、いよ鉄、愛媛銀行とかとか、極めて普通。ラフォーレ原宿松山ってのはあったけど。佐賀とか熊本も、多分そんな感じだろう。

そういう意味でも、うっかり福岡に住んでしまったことには、後悔している。

自然環境とか気候等においては、いいところもあるけれど、特に御年配の方の尊大な感じが、未だになじめません。

そうそう、福岡の某放送局で、ローカルニュースのことを「次はエリアのニュースです。」と言うアナウンサーがいるけど、そうしか言いようがないんだろうなあ、と思ったりする。