映画「深夜食堂」のPRとして、テレビ版の「深夜食堂」第一話が放送されたので、久々に見た。
へへへっ、たらこ、たらこ。たらこ、が2回も出てきたよ。
福岡に来てすぐの時から、本当に悲しかった。今もあまり変わらない。まあ、よそ者とはそういうもんです。
スーパーの中のお魚屋さんで「たらこ」らしきものを見つけたので、聞いてみた。
すみません。これは「たらこ」ですかぁ?
いや、めんたい。
えっ?辛いんですか?辛子明太子ですか?
だ・か・ら、め・ん・た・い。
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どうでもいいやりとりなんだけれど、これで私は、完全に心を閉ざした。
そして、心の中で強く思った。
タラの子なんだから、「たらこ」なのよ。うん。福岡で「たらこ」はとれないでしょ?北の漁場に謝れ!
福岡では、今後一切、絶対に「明太子」も「たらこ」も買わへんで。
ピンクのやさしい塩味の「たらこ」おにぎりも私の中では典型的な和風パスタの「たらこ」スパゲティーも大好きだけどね。両方、ここでは、気持ちよく作れないわ。
両方マジで作ってない。「明太子」は嫌いじゃなかったけれど、アレルギーが出るわけではないけれど、食べない。明太フランスも、鰯明太も食べない。
関西から友人が来て、博多駅で買った辛子明太子を持ってきた。その子がお酒のアテに食べた。私は口をつけなかった。
彼女は、どんたくに行きたいと言ったので、行ったんだけれど、楽しそうな素振りをみせないから、アンタ孤独やな、と言われた。(そうかな、どんたくも嫌いなの。)
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関西に帰省したら、スーパーに普通に「たらこ」が売っていて、それを見るだけでも、少しほっとするんだ。今度帰省したら、全国区の「たらこ」を買って帰ろう。
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某大御所の最終公演の千秋楽に、来なくてもいいのに、自治体の首長が舞台に上がってきた。(実は、内心ムカついた。)
大御所は北で生まれた全国区。地場の農協の方とかは知りませんが、私は大御所を拝見拝聴するために、コネじゃなく「自腹」で来ました。九州以外からもファンは来てますねん。
あなたは地方のオレオレやろが。(ひっこめアホ!)こんなところで、スタンドプレー的な政治活動すんなクソボケ!お目目汚しじゃ!
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大御所は偉い。
美人の女優さんは美しいお着物姿で礼を尽くしてはりました。美人の演歌歌手さんはスケジュールを合間を縫ってこられたんだろうなあ。オシャレな普段着だった。
大御所は、忙しい中来てくれてありがとう的なことをおっしゃっていた。
腹にすえかねることもあるだろうけれど。人間できてる。うん。
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人の命とか、人の思い、思い入れ、思い出、の価値は、やはり等しく尊いので、スタンドプレー一般によるアピールや社会的な注目の集中やそれが当たり前じゃ的な怒りや単純なヨイショには、ちょっと引いてしまう。同業者組合の中での議論は尚更のことだ。
毎日、毎日、誰かが、殺されているわけだから。無数の人との出会いによって、なぐさめよりも、怒りの方が生じる昨今なわけだから。
昔、各種イスラム教徒(豚肉も食べるよ!な人を含む)の方と、テレビのある休憩室で、ランチ(お弁当)を食べていた時、戦闘の流れ弾が当たって、目を負傷したかなんかの少年が、日本に連れて来てもらって目の手術をして回復した云々のニュースが流れた。
その時の全員一斉の反応は、「なんで、(日本に連れて来てもらえたのが)この子なの?(なんか裏があるな)」というようなものだった。
(ですよね~。でも、アナタたちは何で選ばれたのさ?とは聞けず。)
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この世は駆け引きと人脈と運なのね。私はそれが、それをことさらに美化することが、とてもとても嫌いなのです。
そして、お金よりもプライドが大事、というのが、インターナショナルなスタンダードかもしれない。宗教的な立場(属性)は、それだけで、敵味方に分けられる、憎しみの対象となる。(良い人とか悪い人とかじゃなくて。)
中東調査会の方の懸念が一番しっくりくる。正しく怖がっている。
報道することには意味があるでしょう。でも、全てを公平に伝えるなんてことは有り得ない。全てにプロパガンダの匂いがする。
宣伝し続ければ、タラの子だって、明太(めんたい)なんて名前で通っちゃうんだから。