原作を読んでいないこともあって、共感できないと断言できないけど、映画「紙の月」を見た。
映像とか演技には文句はないのだけれど、必然性あるのかどうか、釈然としない、共感できない、ストーリーだった。
私自身が、絶対に金融機関では働きたくない(なかった)というか、そっち方面の就職をさけていたこともあるし。そもそも人様のお金やブライバシーに関して、とやかく関わることに興味がないし、さけたいタイプだ。リスクのある金融商品を相対で売る(買わせる)なんて、嫌だ。
楽しい仕事などこの世には、ほとんどないけれど、金融機関のお仕事は、決して楽しい仕事ではないと思う。成績をあげるにはアザトクないとダメ。
他人の家に上がり込まないといけないなんて、お客さんも怖いだろうけれど、一人で他人宅に上がり込む営業レディーの方の危険の方が無限大だ。
銀行さんは、年末ギリギリまで働かないといけないし、プライベートにお友達になった方たちも楽しそうではなかった。仕事が瑣末でもあり、細かい。窓口は常に上司と同僚とお客さんの視線にさらされていて、非人間的な職場だと思った。気が抜けない。
だから、そこそこ高給取りっぽいダンナがいるのに、わざわざ、銀行の契約社員として、働き続ける主人公に、共感できなかったのかもしれないな。
バブル崩壊後のお話だけれど、バブリーなお金の使い方、お金で手に入れた贅沢の質のようなものにも、羨ましさを全く感じな~い。
でも、最後あたりの椅子で窓をぶち破るシーンが良かった。私にも、横領とかしたことないけど、はめ殺しの窓をぶち破って出ていったろけ!と思ったことはあったから。
リアリティー的には小林聡美が良かった。
宮沢りえちゃんの運動神経の良さ、自転車の乗りこなしが良かった。
お化粧品のブランドとして、クリニークが出てきたことが、リアルだった。私はお化粧品をほとんどつけないので買わないのだが、デパートの1階フロアーのお声かけを、非常に優雅に(?)スマイルでスルーするという特技を持っている。
それでも、シミはあるけど、同世代の人と比べて、別にシワが多いわけじゃないと思う。
実は、何も塗らないのが一番。薬害出ないし、ノンケミ一番。横領に発展しないし、コスパ最高。
コラーゲンを食べてもお肌ピチピチになんぞなりません!という知見もあるけど、食べ物に気を使った方が、お肌にはいいはず。
♪あらのの果てに♪は、私の心の奥底に棲みついていて、ことあるごとに泉のように湧いてくる歌だ。それは、私をして、犯罪になど、決して駆り立てない歌だ。