日曜日, 6月 27, 2010

stomach vs 腹

非常に曖昧な記憶なんですが、欧州出身の方で日本の医師の国家資格をお持ちで腹部内視鏡の専門家で武道好きのお医者さんが『日本は腹の文化で、西洋は心臓の文化だ』というようなことをおっしゃった(と思う)。

フェンシングは、胸を突くし、人間の本質、心は心臓にあるというような感じなのかな。

剣道もされていた私のお茶の先生は、『道』の基本は、『腹』にあって、胆力が大事。お腹に力を入れてぶれないように姿勢を正さないと 水が流れるような自然が所作全般ができないんだというようなことをおっしゃっていた。

最近のワールドカップサッカー関連の新聞記事を見ていると、stomach(お腹、腹)という単語を何度か見かけた。

The French and Italy did not seem to have the stomach for a Warld Cup on the African continent.
とか。

stomachは胆力とか気力とか頭脳と直結した腹芸とは若干ニュアンスが異なるのかも。食欲に直結しているというか、兵隊さんの管理法っぽい。餓えているような欲望(興味・関心)があることなのかもしれない。

欧州と日本とは言語も文化も国情も違うし、まとまりにくさの度合いも違う。深い意味においては、stomach=腹じゃないと思うけれど、stomachという表現があることが面白い。 (gutsではなくてstomachと言うのか。)

腹芸は本能を越えて洗練されているイメージ。食欲とか餓えが駆動するのではなくて頭脳駆動。戦略的な騙し合いの知性の座が腹。

Now, the vuvuselas are trumpeting for the Japanese. と書いてあるけど。

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道はまだまだ遠い。