艾丽丝梦游仙境 (不思議の国のアリス Alice in Wonderland=アリス イン ワンダーランド)a4i li4 si1 me4ng yo2u xia1n ji4ngを映画館で3Dで観て、家に帰って 苍穹之昴(蒼穹の昴) ca1ng qio2ng zhi1 ma3oをNHKのBSハイビジョンで観た。
Alice in Wonderlandの中国語訳が凄い、ということを書きたかったわけではないのですが、中国語訳を調べてみて、その的確さと風流さにビックリ。そして、アリスの『ア艾』はマリアの『ア亚=ヤ4声』ではないのか。
アリス イン ワンダーランドは面白かった。原作とは異なるけど、デザイン(含人物&背景)にアジアンな要素があるような、ないような。最後にアリスは中国に向かっちゃうし。
悪の女王=赤の女王は、頭が大きいけど、若干、西大后っぽい清朝風ヘアスタイルをしているように思える。唇がハート型で声が面白い。白の女王のお城には、しだれ桜とソメイヨシノを足して2で割ったような桜が満開。和の風情だと思ったのは私だけかしらん?白の女王は一応善玉なのに口がくっきり赤ルージュで大きい。アン ハサウエィが別嬪さんなので、邪悪&エキセントリックな感じはしませんけれど、口の形とか大きさが象徴する性格の善悪って何だろう?と思ってしまった。特にないのかな?
家に帰ってから、蒼穹の昴を観た。原作本にあったのかどうか、多分なかったような気がするんだけれど、日清戦争に突入し、戦況はかばかしくなくて、役人の上訴を受けて、西大后が自らの還暦祝いを返上してしまう場面があった。それでも、自らの還暦祝いの式次第を未練たらたら眺める西大后に対して、宦官が、福禄寿が長寿なのは、頭に醜い瘤があるからで、それがあるが故に福がある。完璧であれば、逆に福を逃してしまうんだ、というようなことを言ってなだめる。
う~ん。中国の心とは、観ている一般ピープルへのメッセージとしての意図とは、何だろう?ちょっと考えてしまった。
人々の多種多様な、嗜好、趣味、ご意見、利害、欲望のコントロール&調和は難しいもの。
众口难调(調整が困難)なのか众口能调(調整が可能)なのか、私にとっては、ボーっと聴いていると、难na2nなのか能ne2ng なのか、同じ二声なので、わかんない時があります。言葉としての中国語こそが、私にとっての仙境xia1n ji4ng、まだまだ秘境というか、不思議の国でありますが。