盘古 pa2n gu3
これは中国における天地創造伝説の巨人です。パングー。
昔々、多分高校生の時、旧約聖書の創世記の冒頭を音読した思い出と絡めてスピーチにしました。
In the begining God created the heavens and the earth.
その牧師さんの音読が東北弁なまりだったんで、とりあえず、神は青森県あたりから作ったということにしておこうと、あえて、東北弁なまりの英語で読んじゃったり。
中国語の星期一、日本語の日曜日、英語のthe day 1、に旧約聖書にある神は天と地と光を作ったんじゃなかったっけ?ありえないという気も当然するし、それは何らかの象徴なんだろうなあ、実際にあるとか、ないとか、そんな議論の対象じゃないのかも。でも、感覚的にピンとこない世界であり、自然の捉え方だなあと思っていました。
月曜日から土曜日までの6日間で、この世と人間を作って、日曜日にお休みした旧約聖書の神は曜日という決まりごとになって現代を支配している。
たまたま目にした、中国の天地創造by 盘古。これは中国の幼稚園レベルの伝説のお話らしい。要するに一般的な中国人は皆知っている『桃太郎』のようなお話かも。それは空間的に大きく、時間的に長いお話。
卵の殻のような混沌の中で孵化するまでに18000年間。
卵の殻を魔法の斧で破って生まれ出て、空と大地と雨と川と...モロモロを作るのに、またまた18000年間。
死して、体は東西南北の名山になり、体毛は植物となり...。
18000年にどのような意味や根拠があるのかは、わからないけれど、その内容は、ビッグバンというか、対称性の破れ(でしたっけ?)というか、中国の伝説上の天地創造は、科学的な万物の根源に近いような気が、なんとなくします。
小さい時から、このようなお話を聞いて育つ中国の子供は、スケールの大きな人間になりそうな気がするのだけれど、どうだろうか?
Story-telling というスピーチマニュアルに沿って(無理やり沿わせて)旧約聖書との比較において、スピーチをしてみました。(中国語にも旧約聖書にも詳しくないのにね。)
ただタンなるお話レベルの考察にすぎないけれど、なかなかに面白い作文のプロセスでした。
盘古はウチのクマのぬいぐるみに節分のお面を合体して創作。可愛いクマちゃんが、伝説の巨人になったのも愉快でした。