土曜日, 1月 30, 2010

顾不得玩儿 (遊ぶどころではない)

【例】
为高考,他顾不得玩儿,每天拼命学习。
we2i ga1o ka3o ta1 gu4 bu2 de wa2n e2r me3i tia1n pi1n mi4ng xue2 xi2

大学受験のため、彼は遊ぶどころではなくなり、毎日懸命に勉強している。(あくまでも文例ですよ。)

顾不得...かまっていられない(顧みることができない)

不得玩儿 私がノートに走り書きしたこの字を見て、『何これ?颐和圆(いわえん)のイー(yi)かいな?』と自分のノート上のメモが読めない(発音できない)私。gu4顧の簡体字でございました。

簡体字にも微妙な細かい差異もあるので、大雑把なパターン認識が漢字と意味の同定用に機能しないのですね。(似たような形が色々ある。)

パターン認識と言えば、認識、簡体字で書くと

认识 re4n shi2
日本語の認識に該当する意味もあるようですが、見知っている(何処の誰かを知っている)、知り合いである、覚えている、学習して(文字等を)覚えた、というような文脈で使われる。

认识你很高兴。お知り合いになれて大変光栄です。(みたいな感じ)

私が思うに中国語の了解日本語の認識に違いような気がしなくもない。

了解 lia3o jie3
知っている知道とは違うな。
日本語で了解!と言われると、お引き受けしましたぁ~、という暗黙のニュアンスを、場合によっては含むし、OKに近い場合も。リアルタイムの息遣いを感じる言葉。メールであっても、その場の、その時点の、やり取りにおいて了解と発信する。
中国語的にはどうなんだろう?遺跡によって過去の歴史を解析するというような文脈で使われていたりするし、(過去を)認識するとか、理解するとか、紐解くというような、日本語の時空間的に共通のステージにおける『了解!』とは、意味が違うような気がする。

その点はOKよん。クリアだっちゃ。了解!』の場合の一言、中国語では、明白mi2ng ba2i あるいは明白了mi2ng ba2i leというんじゃないかな。
日本語の明白(めいはく)とは、発する局面が違う。日本語で『明白(めいはく)!』って叫んだら、『何言うてはんのん?』って感じになっちゃいそう。『明白(めいはく)だぁ~』と誰かが言い出して、それが定着すれば、それはそれで面白いかも。

理解や知識に関する動詞表現は他にも色々あるけれど、日本語と同じ漢字の組み合わせでニュアンスが違うものという意味でツラツラと考えてみました。

了解 lia3o jie3 と理解li1 jie3の違いもあるようです。用法(組み合わせ)においても厳密な違いがある。
http://chugokugo.com/news/column_detail-194.html


日本人が中国語を学ぶのは、漢字に若干慣れているので、パターン認識面等において、恐らく有利な面もあります。関連づけて覚えた方が一挙両得(これは日中共通)。一举两得yi1 ju3 lia3ng de2

でも日本語と中国語の漢字や熟語、成語の意味は、似て(或いは似ずに)非なる面もあるので、日本語の解釈に引きずられないこと、中国語のありのままを受け入れることがより大事だろうなあと思うのですけどねえ。結構大変だわね。