资本主义 一个爱情故事
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中国に関する話題でもないし、中国語で書く必然性はないような気もするのですが、このブログが検索エンジンにひっかかって欲しいわけでもなく、PVを増やしたいわけでもないので、日記として書きたいように書いております。
中国語でどう言うのかな?というのは、最近の個人的な興味です。
マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画(邦題)『資本主義 マネーは踊る』を観ました。
英語の原題が" Capitalism A Love Story" なので、中国語訳はその直訳です。日本語訳は明るいウケ狙いですかねえ。原題のA Love Storyも邦題のマネーは踊るも、イマイチ映画の内容との絡みにおいて必然性はわかりませんでした。
観てよかったなあと思う点は色々あります。
米国の金融機関の戦略(政治力)はえげつないなあとも思いますが、 映画の全体において、家から追い出されたり、借りた側の最終的な不幸は理解できるのですが、なぜ借金をする必要があったのか、どういう仕事をしていて、どういう局面で、何のために資金を借り、どの程度まで金融機関からの説明があったのか、そのあたりが全く触れられてなかったのが、イマイチでした。
お金を借りる側にチョイスはなかったのか?金融の問題だけではなくて、持ち家を選択せざるを得ない米国の住宅の供給政策に問題はないのだろうか?(米国に安価な公営住宅&公団住宅はないの?それはアリエヘン政策なの?)という素朴な疑問を持ちますねえ。
リーマンショックの前から取材していたらしいけれど、飛行機(ハドソン川に着水したヒーローであるところのジェット機の機長等)のパイロットの年収が200万円程度で、食料配給に頼ったり、喫茶店でバイトしないと生活が成り立たなかったり、大学の奨学金が返済できない低額レベルに追いやられていることには驚きました。(それが本当であるならば。)
なんでそんなことになってんでしょうねえ?JALのパイロットは全員管理職というのもどうかと思うけど、年収200万円は低すぎ。自由競争において、給与を適正な水準に維持することは、むずかしいものかもしれません。
そんな給料しか支払っていなくて、飛行機を飛ばして、利益を出しているのだとしたら、中国等の安価な製品に対して、最低賃金を守らない不当な搾取、不当な競争という非難はできないような気がしなくもない。
論理は飛躍して、途中は説明しないけれど、高級取りのMBA出なんて不要というか、社会悪でしかないかもね。部分最適のみというか。
社員の命に生命保険をかけて、社員が死んだら企業が儲けるという『農民保険』というのがあるらしく、家族(遺族)は許せないと涙されていたけれど、日本にもある。組織が従業員の生命に保険をかけていて、家族にはいかない。(なくはないですね。)
ある人々の命が、生きる苦痛が、別の人々の飯の種であるということは、あるある。日本でもそうだ。終末期の医療における延命治療とか過剰な投薬なんて、まさしくそんな感じだ。現場の医師、看護婦さん等にも、チョイスはないというか、心ある医療は難しい。(病院経営の都合もあるし、治療を打ち切って、訴えられたら困るしね。)
多分政府管掌国民皆保険がある日本はよいと思います。
各種雑多なバラバラの民間保険で付保されると、保険を請求する際の事務コストが高くなるらしいし、医療費が高騰して、非効率かもしれない。
でもなあ、政府管掌保険や民間の保険でカバーされるにしても、個人的には病院では死にたくない。延命治療はお断り。
人生の最後というものは、どのような社会的な保障があろうがなかろうが、治療がなされようが、なされまいが、最後は最後でございます。あっさりと終わるか、じわじわと終わるかの違いでしかない。いざとなったら自ら選択できるわけでもないし、考えてもしかたがないことではありますが。
この映画の最後で気がついたら、大粒の涙を流していた私。目があった人に怪訝な顔をされたような気がします。
泣いた理由は、マイケル・ムーアの抗議に感動したというよりも、高額を取ったであろう金融関係者も虚しいというか、守銭奴として世間から嫌われていて楽しそうに思えなかったから。勝者なき世界。虚しいなあと思って涙したように思います。怒りでも、同情でもなく、共感でもなく。そして愛情でもなく。
彼の意図に反して、マイケル・ムーアは、アメリカを変えることはできないかもしれない。でも、アメリカみたいな政策はマズイんじゃないの?アメリカのいいなりになる前にちょっと考えた方がいいかも、と諸外国に思わせてくれる点が彼の功績かもしれません。だから、A Love Storyという副題は、マイケル・ムーアのアメリカに対する一つの愛情物語、本来の英語の意味においてnaive(ナイーブ)ということなのかもしれません。