マイケル・ジャクソンのTHIS IS ITを観た。これは凄い。特にファンでなくても絶対観るべしというか、お勧めしたい。
マイケル・ジャクソンが亡くならなければ、興行的な戦略として、これに含まれる多くのmaking映像は公開されなかったのだろうか?このTHIS IS ITがmaking映像が主体であるが故に私にとっては、私が期待する以上の食欲と想像力を掻き立てるもの、まさしくTHIS IS IT.
実際にはマイケル・ジャクソンが激怒したりした場面もあったのかもしれないけれど、この映像を見る限り、マイケル・ジャクソンは良い人だ。オレオレじゃない。周りの人々を尊重する人、ちゃんと花を持たせる人だ。(もちろん、そうするに値する類まれなる才能と努力の人が集まっているわけだけれど。)
50歳とは思えない身体のキレと声の透明感。どのバックダンサーよりも、どのバックコーラスよりも、どの音や声よりも、マイケル・ジャクソンが一番クールだ。手抜きのないリハ、ダメ出し、出ずっぱりで疲れを知らないように見える。
ファンが望むものは何でもする。ジャクソン・ファイブの歌から予定されていたのが驚き。素晴らしい。ずっと変わらない澄んだ声だ。
アーティストで演出家で、周りの人たちが、彼の判断と感覚を信頼している。もっとパフォーマーに特化しているのかと思っていたから、驚き。
彼は、どうして死んじゃったんだろう?リハにせよ、ステージに立っている時には、脳内にモルヒネ様の物質が生成されて、身体の痛みや不安を感じることがないのだろうか?自宅で一人で居る時には、地獄の痛みが全身を刺したのだろうか?
なんとなく60歳であのパフォーマンスは無理っぽい。pinnacle、その実力の絶頂でこの世を去ったMJは老いというものを知らずに伝説になって、それはそれで良かったのかなという気もする。
ひどく感動したのに涙が出なかった。ひたすらにノリノリで楽しかった。
ビバ!沈まぬ太陽。このままのDVDを売り出して欲しいなあ。