水曜日, 11月 04, 2009

孟姜女和万里长城

中国語のテキストをピンインなしでスラスラ音読できるわけでもないのに、糞厚かましくも、それを英語に翻訳して、自分なりの解釈&日本の民話との比較なんぞも付け加えて9分間のスピーチにしてしまいました。いい根性してるね!アンタ(私)。

The lady named 'Meng Jiang Nu' and the Great Wall. (孟姜女と万里の長城)

民話、伝承文学一般は、冷静に考えたらツッコミどころは満載です。でも、そのお話が生まれる必然とか、人々の思いや苦役はあったわけで、孟姜女のお話は、中国大陸ならではのスケールの大きいドラマチックな悲劇です。でも、最初の出だしは、日本の民話に似ていたりする。

姜さんの家の瓢箪の蔓が延びて、地主の孟さんの敷地の上で瓢箪の実がなる。これはありえる話。
瓢箪があまりにもみごとであったため、両家がその所有権を主張する。これもありえる話。
そこで半分に割って、平等に分かち合いましょうという話になる。これもありえる話。

割ってみたら、瓢箪の中から美しい赤ちゃんが出てきた。これはありえない話だけれど、桃太郎もかぐや姫も同じようなもの。

瓢箪から生まれた女の子、孟姜女が成人して美しい女性になった。これはかぐや姫と同じ展開。

秦の始皇帝の万里の長城の建設にかり出されそうになり、追われている書生(中国語も書生)范杞梁が蘇州から逃げて、たまたま孟姜女がいる陕西に来る。(なんでだ!?万里の長城に近い北に逃げずに南の広州あたりに逃げればいいじゃないか?何か理由があるんでしょうね。野心家だね。)

そこで二人は恋に落ち、結婚し、范杞梁は、やはり役人によって労役にかり出され、帰って来ず、冬になり、孟姜女が山越え谷越え探しに行ったら、死んでいて、彼女が3日3晩慟哭したら、万里の長城が崩壊して、范杞梁の亡骸が出てきて、彼女が綿入れをかけてあげて、近くの山の上の石の上で葬った云々。

慟哭して壊れちゃうんだったら、何のために范杞梁は労役に行ったんだか。(というツッコミはなしぃ?)

もう少し詳しい本を読めば、このスト-リー展開に関して、なんらか必然性の手がかりが見えるのかしらん?

范杞梁には実在のモデルがあるのかしらん?例えば、菅原道真のような人なの?

2009年の中国政府による発表では、万里の長城の長さは8,851.8 km。九州から北海道までの日本列島が約3000kmなので、離島を寄せ集めた日本の陸部分の長さ(?)の2倍~3倍となる。

というスケールの大きな工事なので、チマチマしたことは考えずに、大体でいいか。2200年以上前の話でもありますしね。

ちなみに実際の英語のスピーチは、もっと素直な内容なんですよ。ツッコミ&毒はなしです。でも、最後には、ちょっと人々の平和について訴えてしまいました。柄にもなく。

途中で京劇風におののいたりしてみましたが、それはウケたのか、どうだか。う~ん。