月曜日, 10月 19, 2009

加藤和彦の曲 VS ヒデとロザンナの曲とか。

お亡くなりになった加藤和彦作曲の♪あの素晴らしい愛をもう一度♪


流行った当時は小学生でしたし、リアルタイム世代じゃないんだけれど、NHKみんなのうたよりも、キャンプに行く道中に引率してくれた大学生のお兄さん&お姉さんと子供たちで熱唱した歌でした。子供たちは、ギター伴奏&タンバリンに合わせて、この歌を歌って盛り上がった。

私はもともと憂いのある女の子(?!)だったし、この歌の歌詞が好きでしたねえ。特に3番。
歌詞は子供が歌うような内容ではないのにねえ。子供達はこの歌が好きだった。歌の出だしが♪命かけてとぉ~♪なので、命がけな感じで力いっぱい歌えるからかも。歌詞というよりも、メロディーに鼓舞されたのかも。

子供のキャンプに行く時に配られた歌集に載っている歌の選曲においては、大人目線の子供の規範とか児童の心の発達に寄与する気持ちがまったくないというか。私にとっては、子供っぽくなくて、お気に入りな歌ばかりでした。

♪人は誰も~風が吹いているだけぇ~♪とか。ビートルズ(間違いPPM)の♪Puff The Magic Dragon♪を日本語訳したパフとか。♪パワートゥーザピーポー、マニートゥーザピーポー♪とか。

♪ともだちになろう。さみしいきみぃと僕ぅ~♪という歌のその後が凄かったなあ。草食系の国の極点に到達しそうな闘争心のない歌詞。誰の歌なんだろう?無常観が漂う遠い目をした不思議な歌も多かったなあ。ポリネシアン民謡のような意味不明なナンセンスな歌もよかった。鬼のパンツの歌とかも。子供ってナンセンスな歌が好きですし。そういう意味で子供心をガッツリつかんでいたと思います。

1960年代後半~70年代に流行った歌は、皆川おさむが歌っていた♪黒ネコのタンゴ♪にしたって、♪およげたいやき君♪にしたって、子供の歌うような歌詞じゃないところが良かった。生きる喜びではなくて、小悪魔懐柔法&労働の悲哀&怠業(?)を歌っている。

小学校1年生の時の給食の時間には必ず前に出てきて♪ラブユー東京♪を歌う子がいたと思う。先生も喜んで聞いたと思う。ことさら子供らしさを求められることもなく、いい加減な時代でよかったわ。(あの皆川おさむ似のAH君はどんな大人になったのだろうか?)

♪あの素晴らしい愛をもう一度♪ほどの盛り上がりはなかったけれど、ヒデとロザンナの♪愛は傷つきやすく♪もよく歌ったような気がする。タイトルを見ると♪愛は傷つきやすく♪の方が暗い気がするけれど、こっちの歌の方が断然人生のsolutionパートナー足りうるかも。♪あの素晴らしい愛をもう一度♪は無常観はあるんだけれど、声を限りに歌っても愛は戻って来ないんだもの。

人生とは喪失の連続。茫漠とした野の中を生き続けるんだよ。(そんなに苦労していないような気もする私ですが。)

♪愛は傷つきやすく♪▼は今聴くとマスマス名曲に思える今日この頃。

http://www.youtube.com/watch?v=Gu8OqFn5h1U