水曜日, 10月 21, 2009

This session has nothing to do with ...

トーストマスターズクラブの英語のスピーチコンテストの後、結果(順位)発表の前の時間に、interview sessionというのがある。

interview sessionを設けなければならないという公式ルールはないと思うのですが、慣例的にいつもある。双方向のやり取りがないprepared speechだけでは交流にならないし、結果発表までのつなぎの時間を余興的な目的でスピーチをした人(contestant)一人一人に質問をして盛り上げる時間がある。

私がinterviewerをする時には『このセッションの内容はスピーチの審査(順位)に一切関係がありません。』ということを念のために説明している。別に言わなくてもいいと思うけれど、これもコンテストの一部かもしれないと思って、答えにビビる人がいるかもしれないから。

だからThis interview session is nothing to do with the contest results. と私は言い続けていた。リズミカルに。リズミカルにツルツルっと発話をする場合は、意味的に重要ではない語は軽声というか、タイミングを取るための無音に近い空隙になる。よって、私の言い間つがいは目立たなかったでしょう。

正しくはThis interview session "has" nothing to do with the contest results. isじゃなくてhasなのだ。たいした間違いではないが。

inverviewerを勤めるには、1にも2にも、質問の短さ、わかりやすさが大事。一息で投げられる、投げ返すことができる人間の生理にあった質問と答えの簡潔さ。3に相手が答えられない質問の場合は、違う玉が投げられる柔軟性。質問の内容をスピーチの内容に絡める場合は、ちゃんと聞き取れたところから、整合性のあるわかり易い質問をすること。

でも、相手の返答は、なかなか予定調和的にはいかないし、予定調和でないところがinterviewの面白いところ。でも、相手が沈黙されちゃうことが辛い(はやり)関西人の私は、相手が答えられる質問の作り方にこだわってしまう。

今日は、ちょっと不真面目で柔軟なinterviewerを真面目に養成しようと思った。virtual contestantsとvirtual speech titles and key wordsの一覧表を作成して、key words(スピーチを聴いてメモを取ったと仮定) を参考にして、virtualな相手に対して”質問を作る”、virtualなcontestantsとして”質問に答える”というワークをしてもらった。

メンバーの皆さんは頭脳明晰でいらっしゃる。virtual world の中にちゃんとしたロジカルな世界を組み立ててくださって面白かった。どなたも沈黙をされず、即興で双方向の対話が成立していた。 

欲を言えば、interviewの内容がdebateにならないようにした方がベターなんじゃないかなあというところ。ちょっと理詰め。質問が論戦になりがちな切り口。

相手に真摯に向き合う真面目さがいいのか、笑いに逃げる軽やかさがいいのか、これって、個々人の趣味の問題でもあるけれど、私は余興なりの軽妙さと間を会得したい人かも。

そこそこ対話が盛り上がったのは、virtual characterの名前と地域とスピーチのコンテンツをリンクさせてキャラ立ちをさせたから(?)。深層心理に”遊び”を染み込ませたかったんだけれど、そこまでは浸透しなかったかも。

実在する身近な人物だと気兼ねして動かしにくいので、笑えるキャラを作りたかった。その意図を理解してくださって、笑ってくれた人がいたことが嬉しかったかも。

漫然と実在と虚構の狭間をウロウロするのではなくて、一度しか体験できない実際を事前に追体験できる自由な虚構空間に遊ぶ。

多種多様な想定を体験して想定外をなくしていくという挑戦。原稿のあるスピーチコンテストに出るよりも、私にはhave nothing to do with 順位付け的な原稿のないドラマが面白い。