日曜日, 6月 14, 2009

今天的中国话 凤凰男

このブログの右側につけている中国に関するニュース記事検索システムが拾ってきたニュースによると、中国でも、日本で言われているような『草食系男子』とか『肉食系女子』というような表現が流行っているらしい。

その中で中国ならではと思ったのが『鳳凰(ほうおう)男』。中国の簡体字表記で書くと《凤凰男》fe4ng hua2ng na2n 。山奥から金色の鳳凰が飛びたつように、頭のよい優れた人材が輩出されるという(伝統的な現象に基づく)意味らしい。中国人の先生に、山奥の学校から苦労して北京大学に合格するような逸材は、北京生まれの恵まれた環境で育った秀才よりも、凄く優秀なんですよ!というような話を聞いたことがある。

中国って広大。スケールが大きいので、山奥たって、はんぱなく遠そうな辺境でしょう。 そこから光り輝く鳳凰男が都会へ飛び立つ。

《凤凰男》fe4ng hua2ng na2n とペアになりそうなのが、《孔雀女》 o3ng que4 nv3で、都会生まれの都会育ちで両親に大切にされて蝶よ花よと我がままに育てられたデコラティブなお嬢さんだそうな。 大概上手くいかない組み合わせらしい。

中国語って味わい深い表現するよね。

あと面白かったのが《优剩女》yo1u she4ng nv3 という表現。
剩女は結婚しない女性の意味で、それに優美の優がついて、美人なのに結婚してない女の人を指すような。
他にも、中国版の負け犬みたいな表現とか、色々ある。

もし、今でも、伝統的な《凤凰男》fe4ng hua2ng na2n が中国的な価値観において好印象であるのなら、他の要因も含めて、日本人の姓名において、中国人から見て、意味合いにおいて好印象なものとそうでないものがありそうな気が(なんとなく)する。

特に日本に対して、やってきたことの功罪は何とも言えませんが、田中角栄って《凤凰男》fe4ng hua2ng na2n 的な、中国においては、抜群に好印象な名前なんじゃないかという気がします。(違うかもしれませんが。)

田中角荣 tia2n zho1ng  jia3o ro2ng

田んぼの中から出でて 、角=10分の1元から栄えゆく。口語体では、10分の1元は、角じゃなくて毛ma2oと読む。毛沢東が栄えるみたいで、偶然、親中的な名前なのではないかと思った。(違うかも。)

名前として、私は角栄って珍しいと思ったけれど、名前をつけた人はどのような意味をこめたのだろうか?ちょっと不思議。斜めに進む将棋の角なのか?every cornerまで栄えるという意味なのか?

特定の進路や将来の可能性を想定して名づけた名前じゃなくて、何気なくつけられた名前が、偶然のように、その人の一生を、生きる舞台を決めているというのが、結果としての運命なんじゃないかな。

どうでもいいことなんですけど、ふと思いました。