日曜日, 6月 14, 2009

今天的中国话 麻木不仁

あるところで、初めて、たまたま見かけた鉄板焼きハンバーグの店でハンバーガーを食べてみたくなった。

理由その1は、入り口に2種類のハンバーガーの写真があって、バンズにご当地的な特徴があって、国産牛使用のようだったから。お値段はモスバーガーの匠バーガーぐらいの値段ですし、美味しいかもと思ったから。

理由その2は、最近、我が家にある厚みが1センチ以上ある底厚のフライパンで焼くHotサンド作りに熱中しているので、目の前で鉄板で焼いてくれるバーガーに興味を持ったから。参考にできるノウハウがあるかもしれないしぃ、鉄板焼きのジンワリした熱の通り方に期待しました。

鉄板の前のカウンターにはお客さんが1人しかいなかったし、カウンターに座りたかったのだけれど、誘導されるがままテーブル席に座りました。

オジサンがオーダーを取りに来られ、メニューにハンバーガー2種が載ってなかったので、

『あの~、正面の看板にあるハンバーガーを一つづつ。』と言ってみたところ、オジサンは意味がわからないような顔をされた後に、

オ:『...。時間がぁ~。』と言われた。(時間がどうしたん?)

私:『あの~、何時だったらよろしいのですか?(時間外であるのなら、看板を中に入れとけばいいのにと思いつつ。)』

オ:『2時、2時過ぎから。』

私:『...。既に2時は過ぎてると思いますけど。』

オ:自分の携帯を開いて、時間(3時過ぎ)確認。何ら謝らずに『これ、時間かかりますけど、いいですか。』 (その時点では丁寧な仕事をされるものと理解していた私。)

私:入り口までオッちゃんを連れて行って、『これと!これ!お願いします。』とオーダーする。この時点でかなり嫌な予感が。

席に戻って『コーヒーも2つお願いします。』(コーヒーを先に持ってくるのか、食後でいいのか、聞いてくれない。どこでも、だいたいにおいて確認してくれるけどなあ。)

時間がかかるとのことだったので、ダンナを残して、気分転換に他のショップ等々を見に行く。(薄情な私。)

一周してもどってみると、カウンターでハンバーガーがお皿に盛り付けられている。(よしよし、よいタイミングで帰ってきたね、私。)

別のオバサンがお皿にのったハンバーガー二つ持ってこられたので、『私、ピリカラの方ですぅ~。』と手を振ると、ええっ?という顔をされ、『ハンバーガー2つじゃないんですか?』と伝票を確認に行かれた。

あっちゃ~、オーダー間違えられたぁ~。(これとこれって指さしたのに、わからんかったかなあ?読み上げるにもややこしい名前がついてるしぃ。それが一番親切だと思ったんだけど。)

結局、時間もないし、食糧の廃棄を是としない私は、同じハンバーガー2つでいいよ!と申したのですが、片方のハンバーガーにピリカラチリソースをかけるということで同意させられましたです。

なんだか、温かいような、冷たいような、ハンバーガーでした。泥縄で入れてくれたチリコンカーンの冷たさが際立ってました。ハンバーガーというものが、通常そうであるように、ソースがいっぱいかかっているし、ピクルスも生トマトも入っているので、生ぬるいものでしょうが、ハンバーグの温かさもイマイチのような...。

普通のハンバーガーを食べたダンナに聞くと、あったかいところとつめたいところがあったらしい。

その大きめなハンバーガーを食べていると、鉄板の向こうの別の調理担当のおじさんと目があってしまった。ハンバーガーはバンズをつぶして平たくして食べるもんだ!とジェスチャーで指示されてしまった。(客を監視&指示するかな?どこから食べようが私の勝手ではないか、アナタ、美味しい料理作れてないのにぃ~。と思っただけで、口に出さず。)

なぜかカウンターから出てこられまして、『いかがですか?ハンバーガーなんてどこにでもあるけど、チリソースはないですもんね。』とのたまわれた。(いかがですか?と言われても。ダンナは、どこにでもある?ハンバーガーの方を今!食べてますねん。どちらかと言えば、シンプルな基本形を美味しく作るのが料理人の王道とちゃいますのん?と思ったけれど、ハンバーガーと共に飲み込む。)

おじちゃんとおばちゃん達は多分雇われ人さんだ。ハンバーガーを企画した人は別にいるのかもしれない。恐らくそうだろう。指示された文言の中で印象に残っている部分だけを実行して、客の神経を逆なでしちゃった素人さん達。

お店も新しくて綺麗だし、商品としての企画は悪くないと思うけれど、基本的な客あしらいとか、鉄板の可能性の認識とか、ハンバーガーの基本に愛のない人達に任せると、最後の一歩でこけてしまうという例かもしれない。

■今天的中国话 麻木不仁 ma2 mu4 bu4 re2n

これは(脳が)鈍磨していて慈愛のない態度を言うようです。中国語って面白い。この四文字で検索をかけると色々な中文がひっかかります。

googleで『無神経』と入れて、日→中国語(簡体字)変換をしてみると麻木不仁と出てきました。
仁は日本語ではジンと発音し、(日本)人のジンと同じ発音。
中国語の場合も、仁と人の発音と声調は re2nで同じ。

麻痺した木のようで人として何かが不足している雰囲気なのかもしれません。(これはこじつけですが。)

上の文章のシチュエーションにピッタリ合う表現なのかどうかは、自信はありません。

いまだかつて、すごく美味しいハンバーガーというものを食べたことがないような気もします。強いて言えば、バーガーキングのワッパーの普通サイズで一番プレーンな奴が好きかも。

自分で作った野菜(玉ねぎ等)とかパン粉も入ったハンバーグの残りをバーガーかサンドイッチにする方が美味しい。絶対に!
もともと、バーガーよりは、サンドイッチ、美味しいカツサンド、フォカッチャの類が好きだから、余計にそう思うのかもしれません。麻木不仁な対応だなあって。

その日のその後は大変楽しい一日でしたが。

某工房で最高級両刃和包丁を買ってしまった。そこは、まさしく鍛冶屋さん。土曜日なのに火花が散っているのが見えた。燃えている鉄を鍛造するって、ワクワクする。

某メガネ屋さんでメチャイケのメガネをダンナに買う。(ダンナが買う。)うれしかったのは、そこのメガネのソムリエさんに私が語ったダンナの顔の作りに関して、彼が的確にイメージを掴んでくれたんじゃないかと思ったこと。当日、顔を見て、パッとニーズを理解してくれたのかも。
メガネ屋は一日にして成らず。才能&センスも必須だけれど、経験に裏付けられた感覚って貴重です。
メガネにレンズを装着してもらう間に行った紅いソファーのコーヒーサロンがよかった。コーヒー美味。クラッシックのセレクションがよかったし、サンドイッチも美味しい。(お口直しに、その日3食目のパンを食べてしまった。)
そこにあった雑誌に載っていて茂木健一郎のクオリアの旅を読みながら一日を締めくくった。

ダンナが買ったメガネのフレームの名前はinfinity、∞、無限大。いい名前。