深夜のNHKの再放送で大台ケ原の雨の映像を見ている。懐かしくて新しい。
雨粒の超高速撮影は美しくて不思議。どしゃぶりなのに、雨の粒が滑らかに固まっていて、のどかにゆったりと落ちていく。
私の大台ケ原の印象は霧雨。ずっと霧雨が降っていて、乾いた空気のない世界。
今から、うん十年前の夏の経験なので、当時は布団乾燥機もなかったのか、宿の部屋の畳とお布団が湿っているのが印象的だった。今はどうなっているんだろう?
超高速撮影の映像は綺麗なんだけれど、現場でみた苔と倒木が続く景色がよかった。冬の厳しさを想像させてくれる枯れ木や倒木。
紀伊の国は、かつて《き》の国だったらしい。それに漢字をあてはめるなら木の国でよかった。中国の王朝から蛮族だと思われないために地名は漢字2文字に統一!そして、無理やり《きい》の国、紀伊の国になった(らしい)。
大台ケ原は雨と木と苔の国。