日曜日, 6月 07, 2009

今天的中国话 螃蟹 和 小龙虾 和 巴尔坦星人

今日の中国語: 蟹 と ザリガニ と バルタン星人

蟹:螃蟹 pa2ng xie4  
ザリガニ:小龙虾 xia3o lo2ng xia1 (中国語的にはエビの仲間かな。)
バルタン星人:巴尔坦星人 ba1 e3r ta3n xi1ng re2n

■カニとエビの分類:着眼点の違い

日本語の場合は、カニとエビの違いは、ハサミの有無のような気がします。カニ(ハサミ有り)エビ(ハサミ無し)。

中国語の場合は、甲羅(ボディー)の形状と作りの違い。一枚もの(カニ、螃蟹)複数枚がジョイントされていて丸く変形できる(エビ、龙虾)。

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どうでもいいような話ですみません。(私にとっては、かなり大真面目。)

今日(昨日)トーストマスターズクラブの例会で"Two Stories on a Crab"というスピーチをしました。日本語にすると『カニにまつわる二つの物語』なので、カニをどう処理するか(訳をするか)がポイントでもあるかもしれません。a Crabというよりも、a Kaniとしか表現できないんですけどね。厳密に言えば、甲殻類Crustaceaと言えばいいのかもしれませんが、生物の進化の話をしたわけでもないしなあ。

物語と言いましても、伝承、昔話、民話、寓話、神話の類なので、カニはカニとしか言いようがない。どんなカニなの?というところがわからないから、好きなように人のイマジネーションが膨らんでいって、面白い世界ができる。

物語の一つは『猿カニ合戦』。

色々なバージョンがあるようですが、私(アタシ)的にはこれは『子が親の仇打ちを果たす話』。多くの人々は何世代にも渡り、猿がしたような理不尽に耐えて生きてきたから、仇打ちを果たせなかったから、存在する伝承なんじゃないかなと思います。

川で小さい沢蟹を取って、手の中に捕獲した時、カニがハサミで抵抗してチクチクしますけれど、きっと手の中でザブングルの加藤のような顔をして『くやしいです!』って言っていると思うんですよね。
甲羅が一枚もののカニはやるせない。『腹にイチモツ』を持っている。それがカニミソ。

カニは猿に騙された(未熟な柿を投げつけられた)ショックで子供を生んで死んでしまうのですが、子供を生むのでメスガニだったのかも。お話として擬人化する際に、英語だと、2回目以降のカニの登場においては、女性代名詞にすべきなのでしょう。しかし、仇討ちの話なので、親であるところのカニは、カニの無念は、母ではなく、父のもの。カニはカニとしかいい様がないのに性別の区別を要求してくる英語(等)の言語は、物事の本質を武士の本懐のようなものをぶち壊してしまう。う~ん、融通が利かないのだ。無粋じゃ。

二つめの物語は『大蛇とカニ@三池、大牟田』。

これはつい最近聞いた話。三井三池炭鉱で知られている三池=三つの池の起源。大蛇を退治したのがカニで、カニが大蛇を3つに切断して勝利し、それぞれの大蛇のパーツが池になったという『ありえへん話』。

それにしても、大牟田には、大蛇山という夏祭りがあって、カニ山という祭りがないのはカニに失礼ではないかと。

しかし、古来、蛇は水の神様で、池の水は農耕・稲作に非常に大切なものであるから、蛇は珍重されるのでしょう。多分。(スピーチの中では、そうである!と言い切ってしまいましたが。)

この神話の中に出てくるカニは、ハサミが大きくて、蛇の柔軟な動きに対抗できる形状、甲羅のジョイントが柔軟に動くザリガニ系のイメージ。というよりも、バルタン星人のようなものかもと私は思う。

ちなみにウルトラマンは
中国語(大陸)で奥特曼a4o te4 ma4n 。(そのまんま音韻訳)
意味訳では超人cha1o re2n
台湾では咸蛋超人xia2n da4n cha1o re2n 。 塩漬け卵顔の超人。

咸蛋って御粥に入れると耐えられる塩辛さ。攻撃的に塩が効いているのだよ。