火曜日, 3月 31, 2009

今天的中国话 真的“起死回生”,

今日の中国語はホンマモンの『起死回生』。

起死回生qi3 si3 hui2 she1ng 。

日本語では、土壇場での逆転ホームランとか、起死回生の一打と言いますが、今日、新華社ネットにあったのは、”起死回生”=“复活梦 fu4 huo2 me4ng ”(また生き返る夢)。冷凍保存された死者が起き上がって生き返るという意味。当然(?!)、現代の技術で、その”起死回生”ができるわけじゃないんですが、いつか医療技術が進歩して”起死回生”が出来る日を待っている(誰かがいる)カプセルに入った冷凍人間(遺体)の写真が掲載されていました。

以前は費用が高額で、少数の富豪にしかできなかったけれど、英国では1週間10ポンド(約1,404.96円)で冷凍保存してくれて、死後においても、ご遺体が希望的『復活』待遇を受けられるサービスがあるみたいです。(週10ポンドといえば、月1万円弱ですね。普通の人にも支払える金額ですわね。)

每周只需缴纳10英镑yi1ng ba4ng 保费,死后也能享受冷冻遗体盼“复活”的待遇。

 私にとっては、医療技術が進歩して起死回生する日が来るのかどうかは、どうでもいいんですが、中国語では死者の復活を”起死回生”ということが面白い。

ナニジンでも、死生観は、個人個人で違うだろう。しかし、伝統的に中国人は唯物論的というか、死後の世界、霊魂を信じない、死んだら肉体という有機物が無機化して終わりという感覚の人が多いらしい。あの世という概念がないというか、あの世がないと信じた(らしい)。

日本人であれば、この場合(死者の復活)は、『黄泉がえり』とか『よみがえり』とか言うかも。肉体が修復されて、あの世とか、黄泉の国から魂が帰ってくるとか。

日本人の間では、起死回生は火事場の馬鹿力というか、生きている者が、無の境地、死んだ気になって力を振り絞って再起する、或いは、神がかり的なミラクルショットで逆転勝ち、という意味で使うことが多いと思う。

同じ漢字の国でも、同じ四文字熟語であっても、日中間の意味の違いは、国民性というか、民族性というか、歴史や文化の違いに由来するのか、純粋に面白いなあと感じる。(どちらが、より優れているとか、劣っているということではなくて。)

この世的な『起死回生』を遂げたい。私だけじゃなくて、そういう人は現代に多いだろう。

PS: 

死者の冷凍保存は、生前から遺言を残していたら、死者の意思であるけれど、死者本人が行えるものではない。私が興味を持つのは、生きている人々の都合とか気持ちの方。純粋な愛であったり、愛憎、嫉妬であったり、遺産分けでもめていたり、亡くなった人の意思や声を聞いて、白黒つけたい何かがあるから、再生させたいのかなあ、という気がする。何年か後に、仮に死者が蘇るとして、ベンジャミン・バトンのように、蘇った死者は若い肉体で、生き続けている再会者は既に年老いていたら、愛はどうなるのかしらねえ?カップルで、不慮の事故にあい、お互い冷凍保存された場合は、蘇り後も違和感ないかも。でもねえ、いづれにせよ、元通りには再生できっこないだろうと思うのだけれど。

私は桜の花が散るがごとく。まず花が咲いてから。