月曜日, 2月 02, 2009

今天的中国话 月光

月光は中国語でも月光であります。意味は月の光であります。
月光の拼音(pi1n yi1n )はyue4 gua1ng .

じゃあ、なんで、わざわざ、ブログに書くの?

それはですね。半月、三日月の形容の仕方が面白いからなんです。

弯弯月光 wa1n wa1n yue4 gua1ng
弯弯というのは、曲がりくねった様をいうらしいのですが、日本語でいうところの弓張り月、下弦の月、上弦の月と同様に、満月じゃなくて、欠けた月を形容するのに用いる。

中国では 満月は満ち足りた幸せを象徴するんだけれど、欠けた月というのは自らが求めるものが得られず鬱積した情念の象徴らしいです。 (どちらかと言えば、月のあるがままの形を愛でている日本と、ちょっと吉凶の感覚が違うのかもしれません。だから中国では中秋は、よりめでたいのでしょうか。)

弯弯wa1n wa1n という音と漢字から、湾を連想し、湾の中の入り江、あるいは、複雑系のフラクタルみたいな絵が心に浮かぶ、屈折した(?)私。月が曲がりくねっているって?三日月って、ひとつの円弧じゃないの?なんで二回も繰り返すの?って思うのですが、wa1n wa1n という音がなんだかカワイイです。

今夜は上弦の月(?)が見えたので、それを見ながらワンワンと"そっと"吼えてみました。そうすると、だんだん月が弯弯(wanwan)しているような気になってきます。それでよし!

そういえば、月の表面のクレーターを観察するには、太陽の光が月面 と直交している満月の時は影ができないので見にくい。しかし、半月、三日月の時の方が太陽の光が斜めに当たっているから、クレーターの影ができて、月の表面に陰影がある、クレーターの観察がしやすいという説明をお聞きしたばかりだった。弯弯(wanwan)な月という表現は、中国4000年の天文観察に基づく感慨(月を観る人の心の陰影と月に浮かぶ陰影の調和)なのかも。

(亜麻色の/長い髪を…の部分が)
♪弯弯 月光 下 我 轻轻 在 歌唱…
wa1n wa1n yue4 gua1ng xia4 wo3 qi1ng qi1ng za4i ge1 cha4ng

亜麻色の髪の乙女は、「月光」という名前で、中国語(北京語)でカバーされているのです。 台湾出身の王心凌という女性シンガーが歌っています。かなりアコースティックな感じでカワイイです。
http://jp.youtube.com/watch?v=ndaMvA0PxEI (←繁体字字幕付き)

曲がりくねった月の光の下で、私はそっと歌っている。
在 歌唱, 在+動詞は、現在進行形らしい。(在は英語のbe動詞っぽいですね。)

↓この本+CDはお勧めです。
選曲もわかりやすさもいいですが、 特に加藤徹老師の格調高い解説が参考になります。