水曜日, 12月 31, 2008

今天的中国话 丑

来年は、明日は、2009年、丑年ですので、今日の中国語は『丑』cho3u(チョぉウ)であります。

中国語でも日本語でも十二支の一つの丑という意味では同じ。しかし、中国語では十二支の丑よりも、日常的に使われるんじゃないかなあと思われる『丑』cho3uの意味が良くな~ い。

あくまでも 簡体字として採用され現代に定着している(おそらく台湾以外で用いられている)『丑』cho3u(チョぉウ)の意味が良くないのでございます。醜cho3uを四声と発音が同じ『丑』cho3uで代用されているということですかねえ。う~ん、これを合理的と評価していいのかしらん?

あって良かった台湾(省)といいますか、繁体字はストローク数が多くて煩雑ですが、簡体字を見ていると、言語はどこまで統治の意図で倒置(?)させちゃっていいものか。意図的な誤用というか、破壊に近くって、モー!ってうなっちゃいます。
簡体字で考えると、西遊記に出てくるチョハッカイは丑八戒cho3u ba1 jie4 。日本では猪八戒(ちょはっかい)と書くようですが、その日本語の『チョ』はイノシシ(或いは豚)の八戒ではなくて、中国語の丑八戒cho3u ba1 jie4 、醜い八戒の音が転じたのではないかという気がしています。(泰葉さんが吼えた 『金髪豚野郎は丑でしょうか?』しかし、中国では金色の豚は幸運をもたらすのではなかったかしらん?何がラッキーアイテムで何がダメダメなのか、ようわかりませんねえ。歴史と言語と宗教と…色々なものが影響していそう。人間を動物に例えて罵る行為そのものが『丑』cho3uかな。)

とにかく現代の『丑』cho3u(チョぉウ)は、醜い、不細工、恥、醜聞、などなど。形、外見だけじゃなくて、精神性とか人の倫(ミチ)なんかにおいても、不細工、あかん、括弧悪い、イケテナイことが『丑』cho3uのようです。
美me3iの反対語が『丑』cho3uなんですねえ。

私は日本人ですから、日本語で、何気に日本の文化的な影響を受けて年賀状をデザインしちゃってるわけですし、丑年だから、『丑』の文字もフィーチャーして、2009年は、それをちょっと強調する感じで、年賀状を作っちゃいました。年賀状を送付した先には、中国人の方も…。日本語がわかる方なんで大丈夫でしょうが、中国の方の感性においては、『丑』cho3u(チョー?)いけてないのかも。

『丑』cho3uを使った中国語表現が載っています。コミカルな意味もあって、なかなかに面白い。

http://bitex-cn.com/search_result.php?currentpage=1&deal_type=cn2jp&keywords=%E4%B8%91

ちなみに中国語でアメリカは美国me3i guo2。

googleで検索をかけてみたところ、以下のようなフレーズに行き当たりました。
牛市里一俊遮百丑。niu2 shi4 li3 yi1 ju4n zhe1 ba3i cho3u ブル相場(市場の上昇局面)においては、1つの優良銘柄が100のゴミ銘柄を覆い隠す、という意味のようです。 (もう少しコナレタ訳し方があろうかと思いますが。)
俊ju4nは容貌が美しい、さわやかなこと、才知の優れた人という意味のようです。

牛市は上げ上げ相場。♪ドナドナ♪じゃない。(ある晴れた昼下がりに荷馬車にのって仔牛が売られていく先、牛の市場という意味じゃない、ことが多いみたいです。) 

丑年に牛市状態になることはあるでしょうか?ありえへんことは、ありえへん?変なことが起こる今日この頃だから。