水曜日, 9月 17, 2008

★Trap, Treat, or Trick

Fast Food Nationという映画のDVDを観る。俳優のブルース・ウィルスが出演しているので、あくまでもフィクションなんですが、怖い話です。

ハンバーガーチェーンの冷凍パテに糞便性大腸菌が検出されて…。 そこのマーケティング担当のブルース・ウィルスが食肉加工場や牧場の関係者に聞き取り潜入調査を開始。そこには驚愕の事実が。

牛の解体の第一歩は生きている動物を殺すことですから、頭ではわかっている気になっていても、それを超える衝撃的な残酷なプロセス。その現場はモロ3K。部位によってはフレッシュな臓器にしても悪臭漂う危険な職場で…。

それを支えているのはメキシコからの不法移民の低賃金重労働。

実際の食肉加工場は知りませんが、映画の中では、ローラーにはさまれて手足切断なんてことも起こる。惨い労働災害。

その際のアメリカ人責任者の家族への説明が惨い。事故の原因はメキシコ人が職場でやっていたドラッグで、それは違法だから、暗に会社には責任はないというようなことをメキシコ人通訳を介して告げる。

ドラッグをやるような環境に人間を追いやったり、重労働の不満解消のために、動労者を手なずけるためにドラッグをやるように誘導してたり、ある種の接待をしておいて、検査の結果陽性です、即犯罪者の烙印!みたいな罠が、実のところも、至るところにあるんじゃないか、という気がしました。

当面、肉は食べる気にならないなあ。食べるのは自分でサバケルお魚までかな。人に残酷過酷な仕事をさせておいて、キレイな肉の部分だけヨロコンデ食べるってのは、人間としてどうなのかと思ってしまう。

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力士の大麻陽性反応に関しても、尿検査の陽性の真偽ではなくて、何ゆえ陽性になるに至ったかに問題の本質があるんじゃないですかねえ。大麻の成分を体内に取り込むに至った理由、そのプロセスに。

検査手法のプロセスを、尿が正しいところから出てくるのかを検査員が目視するとまで、こと細かに報道するマスコミの的外れと検査機関の宣伝ぶりには、げんなりしてしまう。そんな屈辱的な検査は受けません!という権利はないんですかしらん。

これでは、ますます力士になりたい人はいなくなるんじゃないかと。