月曜日, 7月 21, 2008

★proprietary and moral

仕事の質とかモラルを高めていくには、お金の所有というか、誰のものか、誰がリスクを負うのか、自分が失敗したら自分が責めを負うんだよ!ってことが、明確になってなきゃ、いけなかったんだねと思う。

漠然と公共の利益のために仕事をするんだ(してくれているんだ)なんて期待していても、結果として、長年に渡りロクな仕事をしていなかったのね!ということは、社会保険庁の問題なんかをみているとわかります。

ニュースなんかでは、社会保険庁の職員等が庁内のインターネットを仕事以外の閲覧に使っていたとか、けしからん!なんてことを報道しているんだけれど、もっと問題なのは、社会保険の管理システムを作った人達とそのシステムに問題があるのは明白なのに改善を訴えなかった人達すべて。(それによって金儲けをした受注業者を含めてワルかも。)

人の姓名には、同じ漢字でも、様々な読み方があるのは、当たり前のことであって、一つの読み方、或いは、一つのコード番号でひとりひとりの保険加入者を一元管理できないシステムを作ってしまったことに問題ありあり。日々業務にいそしんでいれば、それぐらいのことは自明ではないのかしらん。どうして誰も提案とか内部告発をしなかったのだろう?

入力する人が、適当に解釈して、姓名の読みを入力してしまうってこと事態、言語道断なのですし、誠心誠意やったとしても、入力ミスは有り得るけれど、それを事前に照合してなかったっていうのが、信じられないなあ。平時なのに、野戦病院に運び込まれた患者の名前じゃあるめーし。

勤務中にインターネットで遊んでいる、エロサイトなんかを見ている以上に罪深いじゃないかって思うのです。真面目に仕事をして、それじゃあ。

きっと、こんな報道があると、公務員さんは保身のために萎縮しちゃって、仕事の質を高めるためでも、庁内でネットを使いにくくなったり、揚げ足をとられやすくなったりして、情報収集や勉強一般をしなくなるかも。

優秀な人は、公私混同であるとか、怠業であるとか、公的なインフラの流用であるとかと言われること、クレームを恐れて、マイ携帯を駆使したり、自己資金でマイノートPCをモバイル通信にしたりして、自腹を切って、個別に頑張るような気がしている。やる気格差拡大かもね。

公共機関への不信感に加えて、公共機関で働くことの、息苦しさ、徒労、虚しさを助長しちゃったものは、長年に渡って、公的資金は誰の金だかわからない金だから、公務員や業者は、そこから搾取すること、無駄に流用することに何らの心の痛みを感じなかったからなんだろう。

小さい携帯端末の画面ににらめっこでは、対面による人と人とのコミュニケーション能力がダウンするとか、色々弊害はあるでしょうけれど、人は、責めを恐れて、マスマス携帯に依存するようになるんだろうなあ、という気は凄くしている。

自由人にはマイ携帯、連帯するにもマイ携帯、束縛されてもマイ携帯、なんでしょうね。自分のモノであれば、どう使っても、かなり自由ですから、犯罪を犯さない限りにおいては。