昨日、丸善をウロウロしていて『哲学者というならず者がいる』中島義道著を買う。
子供が、日本が、壊れている…云々の本が多数出版されているが、その中で光輝くような本の帯がJIJIちゃんをニッコリさせる。今回は、本の装丁にいかにも清貧そうな大学教授らしき人物の後姿の絵が描いてあるのは、どういうことだろうか?イラストレーターとの打ち合わせがなかったのか、勘違いなのか、きついジョークなのか。とにかく本の帯には、
私は、社会問題にまったく興味がない。
と書いてあります。
...靖国問題、女性天皇問題、憲法改正問題、年金問題、少子化問題...。世の中で騒ぎ立てる『問題』のほぼすべてが、私にとっては問題ではない。...
そうです。
...私は『死』にものすごく興味があるが、とはいえ、あらゆる戦争には興味がなく、わが国の自殺者数が三万人を超えたことにも、集団練炭自殺の頻発にも、興味がない。...
らしい。
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ホワイトデー・アカウントでこの本買って!と同居人に要求。
内容は、相変わらずだけど、ワンパターンと言えなくもないけど、ワンパターンにしか成りえない一貫性があるんだな。
1年に5冊を超える出版というのは凄いけど、『椀子そば』のように書いていらっしゃるわけではないそうだ。
いつか、扉か、電柱の陰からひっそり生(ナマ)中島先生を見てみたい。それを冥土の土産にしたい。
中島みゆきも歌っている。『♪君ぃ~が笑ってくぅれるならぁ~、僕ぅは悪(あく)にでもな~る♪』
哲学者、中島先生の本は、なぜか私を笑かしてくれる。ということは、先生は悪(あく)になってくれたんだね。『悪についは』は読みましたが、難しかったが。とにかく、ありがとう。