JIJIちゃんは、ここ10年以上、色々な会社や組織に短期で派遣されて、超ローカル(閉鎖空間)な感じで広義の技術移転関連(主に設備の使い方等々)の通訳をさせて頂くことがある。
いくつかの組織のいくつかの部門のいくつかの製品やサービスに関して、ある人達(日本の方と外国の方)と仕事をするという感じなので、木を見て森を見ず状態かも知れず、ある国の人に関して、ある日本の組織に関して、ああだ!こうだ!と断言するわけにはいかないのですが、同じようなカテゴリーに属する組織でも、組織ごとに『違い』は感じる。
JIJIちゃんは、組織の運営や人材の管理に関して強い興味があるわけじゃないのですが、その辺の違いというものを、身に染みて、一番強く体感してしまう。
働くにおいて重要なのは、精神衛生の確保。職場風土と段取りと合理的な日本語による説明力の良し悪しを自ずと感じる。通訳は、必要に応じて可能であれば、若干のご提案はすることはあり得ますが、基本的に受身である存在なので、段取りの悪さとか、押し寄せる需要というものの波をモロかぶることになりがち。
定期的に休憩時間が与えられて、お昼休み等はお食事をすることに集中できる環境であることは、仕事の質を保つために有効だと思っている。(そうであれば、非常に有り難い。)
最近は、段取りの良い職場でのお仕事なので、非常に感謝している。
JIJIちゃんは、この仕事が好きでやっているわけですが、通訳の難易度ではなくて、段取りが悪くて、責任の所在が不明確な職場でのお仕事には、非常にストレスを感じる。
最近は、どこの組織でも、派遣の方だけではなくて、正社員さんを含めて、異なる事業所からの転入だったり、別の事業所から期間限定で来られていたり、属性やバックグランドが異なる人達の坩堝状態なので、軸になる責任者の方が『存在すること』が重要だ。
最近は、誰がトップなのか、わからない組織が多くて、必要にせまられて担当者かな?と思う方に質問をすると、私は派遣なので…私もわかんないんですよ、みたいなことになることもある。(心ある人は、責任者の方に話を通してくれるけれど。)
とにかく、たまたまかもしれないけど、JIJIちゃんが出会う正社員の方も、派遣の方も、高度なお仕事をされていて、優秀な方が多くて、ありがたい。彼ら(特に彼女らの)身分が永続的に安定して、能力が報われることを節に願う。
今年は、新卒の方の就職が好調であるらしい。
企業の製品やマニュアル等は、長年の製造&販売ノウハウと現場からのフィードバックによる改善の積み重ねで、今日・明日の新規参入で出来上がったわけじゃないということは、すごくわかる。
企業の活動や製品・サービスは、株主(投機家)じゃなくて、やはり、社内外を問わず、裾野の広い各種企画&実働部隊要員が正直に創造的に働いた結果として、良いものになり、適切な対価を得ることが出来る。
正直に創造的に働く気にさせ続けられるか否かが、製品・サービスの質に関わってくる(はず)。しかし、正当な評価はどうかなあ。
『未知数の新入正社員』と『苦労していて実績&能力がある派遣』。
企業の人事担当や現場の方は、今後、どのような『公平な』処遇を行なっていくのだろうか?
派遣の方は、苦労人が多いので、きっと、怒っても、イライラしても、疲れるだけやでぇ~!と思いつつ、淡々と頑張るんだろうかねえ。
若手の派遣の方を正社員として、登用した方がいいんじゃないかしら、即戦力だし、学歴と職歴双方において面白い方が多いし、常識的で根性あるしなあ、と思うのですが、ねえ。
常に世代間の不公平はある。
今年の新卒さんは、就職バブル組かもしれないけれど、長期で見れば、それなりにきついこともあるだろう。