★崛★jue2
1.towering, eminent
2.rise abruptly
5月23日の日経新聞(27面)の経済教室に中国人のひょう しょうけい先生(愛知大学客員教授)が書いている。『中国の国力 いまだ見劣り』『経済大国』論は誤り、成長、近隣との友好前提と。
中国って、少なくとも、面積と人口では超大国だし、JIJIちゃんにとっては、知ったかぶれない国。 (よくわかんない。)
中国崛起论って、中国が聳え立つように発展するという意味らしいけれど、環境、人口、格差問題が大きいから、そのように発展したいなあ、ぐらいの目標であって、いつまでにそうするというように、時間を区切ってたてた戦略的な目標ではないようだ。世界平和に貢献する崛起(ジュエチー)らしい。(理念としては、そうらしい。少々の疑問はあるが。)
中国って聞くと、いきなり、中華思想という連想になる人も多いようだけれど、JIJIちゃんが面と向って会う中国人の方たちに中華思想だなあ、覇権的だなあ、と感じたことは、未だかつてない。
たまたまかもしれないが、中国は素晴しいとか、問題のない国だ、これから益々発展する、中国人は優秀だ、なんて言った人にお目にかかったことはない。かなり控えめな人が多いと思う。色々大変っすよと言う人の方が多い。
レベルの差はあれ、日本語を話せる中国人の方たちなので、問題意識が一般の中国人とは違うとは思うけれど。
中国の産業は、未だに労働集約型だし、ハイテク製品の製造設備のほとんどは、外国製&外国の技術。 日本製のものも多い。
既製服等のローテク製品の最大の輸出国ですが、シャツ1枚を輸出して得られた利益は0.35ドル程に過ぎない。8億枚のシャツを売って、やっと1機のエアバス308を輸入できる、というくだりには、う~ん、とうなってしまう。その表現が正しいとすれば、日本人が毎年8枚ものシャツを中国から買ってはじめて、中国が1機のエアバスを輸入できることになる。
また、21世紀にあっては、近隣大国間で起こる衝突や戦争は、『一方が勝ち、一方が負ける』というのではなく、『共倒れ』にしかならない、という箇所には深く納得させられる。
ひょう教授は、1940年生まれ。文革時は20歳代後半。波乱万丈な人生だったに違いない。