Tさんもご覧になったらしい『ホテル・ ルアンダ』。シネテリエ天神で観ました。(福岡では天神と小倉だけかな。)
フツ族のホテル支配人が、フツ族の軍人や煽動家を懐柔しながら、自らのツチ族の家族や虐殺を免れた1000人を越える人達をホテルに収容し、民兵の襲撃の中、無事フロントラインを突破して救ったという感動の物語であります。
ツチ族の屍が累々と道の上に重なっているシーンでは、『ビルマの竪琴』の水島上等兵(中井貴一)を思い出してしまいました。
ずっと、泣きっぱなしでした。
でも、最後に流れる歌に『なぜ、アメリカ合衆国はあるのに、アフリカは合衆国にはならないのか?』『なぜ、イギリスは、連合王国なのに、アフリカは連合王国にならないのか?』というような歌詞があり、泣いている場合でもないし、ホテルの支配人は偉いと言っている場合でも、ないという気にもなってきます。問題は、純粋に内生的なのか、ほとんど外生的なのか。
これは実話で、フツ族のホテルの支配人さんは、家族とともに、現在ベルギーに住んでいるというのは、よかったのですが、ルワンダには住めない(住む気にならない)のだから、やっぱり、いかんのですよ。
↓『ホテル・ ルアンダ』 日本公開を応援する会のサイト
『お知らせ』タブをクリックして『連載ルワンダ史』を読むと、旧宗主国の罪深さといいますか、民族間の優生学(aristogenics)的な分類とその支配への応用が、大量虐殺(100万人超)につながったんだなあ、というのが、なんとなくわかる。
映画に出てくるホテルの支配人の奥さんがツチ族なんですが、その奥さんの容貌は、ツチ族と言われている人の典型的な特徴なのかなあ、と思いました。その二つの民族は、違いがあるようでいて、35%は、判別がつかないらしい。言語も宗教も同じらしいのに。
なかなか複雑な歴史。 隣国まで含めると、一回読んだだけでは、理解できませんねえ。
http://rwanda.hp.infoseek.co.jp/index.html
↓『ホテル・ ルアンダ』公式サイト(英語)
http://www.hotelrwanda.com/intro.html