本日の西日本新聞には、以下の記事があった。
特集『役人たちの水俣病(だったけ?)』にも、色々書いてあるけど、それはネット版はなし。
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■水俣病慰霊式の首相欠席決まる■
政府は二十九日、小泉純一郎首相が四月二十九日から五月五日までエチオピア、ガーナ、スウェーデンを訪問すると発表。これに伴い、水俣病公式確認五十年の節目となる五月一日に熊本県水俣市で開かれる犠牲者慰霊式に、小泉首相は出席しないことが決まった。
慰霊式への首相出席は、被害者団体や同市の宮本勝彬市長が「被害者と市民の長年にわたる切なる願い」として環境省を通じ要請していた。
小泉首相は記者団に「水俣病対策はしっかりやらなければいけないが、外遊日程が入っている」と説明。安倍晋三官房長官は記者会見で「(式典出席の)申し入れがあったこと自体存じ上げないが、首相が外遊する機会は極めて限られており、連休時期を除いては機会がないという事情もある」と述べた。
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首相が出席できないということ=国がやる気がないということではないと期待したい。
全ての被害を公平に認定し、保障することができれば、理想的であるかもしれない。現実問題としては、色々問題がある。チッソも特別損失を抱えて潰れかかっているし、もはや上場もしてないし、県と国の資金が投入されているし。
患者さんや被害を受けた方が欲しいのは、本当にお金(実額)なんだろうか?
一番は、『謝罪』と『名誉回復』。水俣に住んでいるというだけで、気持ち悪がられたり、したのではないのかしら。生体濃縮と食物連鎖によるヒトへの水銀中毒を水俣病とまるで風土病のように呼ぶこと自体に問題があると思っている。
水俣市に住んでいた、今住んでいる人々に対して、その苦しみに対して、謝罪をすることが一番必要なことで、首相ができないのであれば、雅子妃がなさったらどうでしょうか?
彼女に責任があるのではないですが、おじいさんはチッソの経営建て直しに尽力されたようだし、官僚さんの不手際は、元官僚である皇太子のお妃がフォローしてもいいと思う。これも縁だ。
皇太子&雅子妃で分担して、患者と家族と地域住民全般の苦しみを労って、企業と地方公共団体と国の社会的な責任が果たせなかったことを詫びるとよいだろうと思います。
皇室も男女共同参画で。
少々の欝傾向にあっても、ドーピングを行なってでも、やる価値はある。さもないと、事態一般は、マスマス混迷を深めるだろう。
ただ単に、四肢が動かないとか、身体にマヒが残るから苦しいのではない。(脳卒中でも、脳梗塞でもそうなりうる。)原因が特定できないが故の恐怖と人から受けた忌避が辛かったに違いない。捨て去らなければならなかった人生の可能性を思いやって欲しいんじゃなかろうか。
それぞれ立場や条件が違う患者さんへの配慮として、モヤモヤした不満を抱えて込んで、不満を呑みこんでしまう人もいるでしょうから。
身体の傷よりも心の傷が深いに違いない。