木曜日, 11月 21, 2024

和田岬

 京都の地下鉄の中のポスターで見た、イワシとニシンと兵庫津の商人という企画展、魚肥(鰯やニシンなどを肥料としていた)に興味があって、兵庫県立兵庫津ミュージアムなるところに行ってきた。(兵庫県知事選とは無関係に。)

ミュージアムとして、できちゃったし、作っちゃったし、結構予算かかってるだろうなあと思うけど、この場所に要る?って思うところもありつつ、マニアックに学べるところもあった。

兵庫の津は平の清盛推し。

鵯越は源の義経。

湊川は楠木正成。

JRの兵庫駅から歩いた私が馬鹿だったのかもしれない。兵庫駅から和田岬駅あたりはまあまあ遠い。三宮から神戸市地下鉄に乗るべきだった。兵庫津だから兵庫駅から行くべきだと思ってしまった。

企画展よりも、常設展がまだ良かった気がする。

魚肥については、肥料としての効果の生化学的な実証アプローチもあるのかなあ?と期待していたのだけれど、歴史の古文書的な、主要な取引産品でしたよ、魚肥を使うと、木々の伐採をしなくていいし、人口増に対応する食糧増産に必要だった的な説明。それで財を成した商人もいたようだ。(詳細をあんまりちゃんとみてないけど。)

魚の油が、安価な燃料というか、灯に利用されたようだけれど、実際にイワシから魚肥を作って、イワシの油で光を灯すとか、映像でいいので、見せて欲しかったなあ。現物が見たかった。

事実、取引はあったけれど、目的として、肥料がメインなのか、魚の油がメインなのか、鰯が大量にとれて、冷蔵技術がなかったから肥料にして売りたかったのか、そこんところはわからなかった。鰯に付着している海の塩分はどう抜いているのかとか、野菜などの栽培に問題はなかったのかとか、収量がどの程度上がるのかとか、現代に向けての示唆はほとんどなかった。

魚肥が下肥や草木の肥料に比べて、良いのか悪いのか?何もわからなかった。文系(歴史)と理系(バイオ)って、コラボレーションできないのね、と思った。大学の無償化も大事かもしれないが。(私の興味など、どうでもいいのですが。)

兵庫津の常設展も、もうちょっと現代の地図とか地名と重ね合わせられるようにしてくれないと、若干の土地勘があっても、現時点のどのあたりか、わかりにくかった。

兵庫県の初代知事が伊藤俊輔(伊藤博文)だったとは、知らなかったなあ。江戸時代にイギリス留学。武士の隊列を横切った外国人を負傷させる国際問題になった神戸事件を外交的におさめたのが伊藤俊輔(伊藤博文)だから初代知事という流れに。

兵庫の津というものの歴史的な変遷を見ているうちに、兵庫の港を良港にしている地理的要因、和田岬に行ってみたくなったので、地下鉄で和田岬まで行った。

えっ?潮岬(和歌山の)とは違うわ。普通に平坦な街やん。

岬の先ほとんどは三菱重工とかの工場の敷地かーい!海なんて見えない。当たり前か。

神戸のベイエリアは、中突堤と六甲アイランドのフェリー乗り場しか知らないという事実を思い知った。

和田岬駅をお仕事帰りの方達が利用されていて、案外混んでいた。地下鉄海岸線なのに、終着駅は新長田。内陸に戻っている。そっから神戸の山間部を切り開いた住宅地エリアにつながっている。

JR兵庫駅から出ている短いJR和田岬線というのもある。流石に通勤時間帯メインに運行しているようだ。

私自身は、ずっと、ハイセンスな街神戸的な表現には、チャウチャウチャウ、とは思い、違和感は持っていたが、それでも私がアクセスしてきた神戸は、阪急かJRの三宮から元町、神戸駅あたりの便利なエリア。

地下鉄には乗る必要がないし、神戸電鉄にも乗らないし、バスにも乗る必要がなかったし、若干寂れているような気がしても、徒歩で回れる便利なエリアだったのだなあ、と思う。

和田岬の工場に通勤される方々は、きっと広域に、色々なエリアにお住まいで、神戸アイランド、六甲アイランド、西神、山手のニュータウンからの方もいらっしゃるのだろう。いやいやいや、明石、西北、尼崎方面も。そっちの方が多いかも。

そこが非常に神戸市の難しいところ。人口が増えそうにない神戸市内の山と人口島、それら地域からのアクセスを確保し続けないといけない。(そんな山の中を造成しないで、神戸駅とか兵庫駅の近くあたりに住宅を建てとけばよかったのでは?と、今なら思うけど。)

神戸市民で、オシャレっぽくてキラキラ(ギラギラ)している三宮や旧居留地あたりの賑わいの中に住んでいる人はほとんどいない。勤め先から地下鉄に乗って、神戸市営地下鉄の旧居留地・大丸前で降りる人はほとんどいない。そのあたりに用事のある人は、他の地域から阪急かJRに乗って三宮あたりで降りて、徒歩で来るだろうし。

神戸を知っているようで、親しみがあるようで、神戸市の全体像をほとんど何も知らない、と思った。神戸や兵庫県の民意や闇の問題点を理解することもなかなか難しそうだ。(誰もわかってないのかもしれないが。)

神戸が県庁所在地の兵庫県には、山の壁が険しい南北問題、市外に人口が流れがちな東西拡散あるある。自然環境的には神戸の山を切り開いた方の山手も良いところ、あるはずだけど。

子育てに優しい、で、人口を取り合っているという側面も。

地下鉄海岸線に苅藻駅があった。神戸市民じゃなかったけど、子供の頃、かるもプールに行ったことがあったぜ。その頃は、関西唯一に近い、市営の室内温水プールではなかったか?今は、かるもプールはないらしい。至る所にお金を出せば使えるスポーツクラブの室内プールが増えたが。住民サービスは低下してそう。

で、神戸市内で税収源になるような利益を生み出しているのは…。

月曜日, 11月 18, 2024

Red Sea Of Cranberries

 日本であっても、海外であっても、どこの国であっても、いかなる自然災害のニュースにも、気象のフェーズの違いを感じてしまい、人間の罪深さ無力さを思い知る。

食料など、危機感を感じる。

11月なのに、フィリピンを立て続けに襲っている台風25号、24号(マンニイ、Man-yi)の威力も危険で悲惨だけれど、11月に台風に見舞われるというのは異常すぎるとしても、フィリピンは台風に見舞われやすい場所。

スペインのバレンシア地方の洪水の、映像で見る凄まじさ、オレンジの被害、昔からの集落へ水が集中して押し寄せる様には、より驚いた。勝手な思い込み、観光でチラッとスペインをおとづれた際の乾燥した気候のイメージが強すぎて、えっ、えっ、えっとビックリする。

水没したオレンジ。

あまりにも不遜というか、短絡的で、現実的に意味のない、もし、なのだが、そこに栽培されていた農産物が、オレンジの木ではなくて、低木のクランベリーだったら、水に浸かっても、被害は出ないのだろうか?ある程度、持ち堪えられるのだろうか?という疑問が湧いた。

主に北米の寒冷な場所で、大量の水を潅水することにより栽培されているクランベリー。

その収穫の映像が凄い。

畑というか、水田のように、それ以上の深さに、クランベリー畑に水を充し、半分浮いているような農業用の車でクランベリーの枝を軽く引っ掻くか揺さぶるようにして、真っ赤に熟したクランベリーを枝から剥がして、水に浮かして、強力なバキュームで吸い上げながら収穫していく。

コロコロで真っ赤な赤潮。

初めて、その映像を見た時、驚きは半端なかった。マジか?

疑問① クランベリーはどこまでの深さと期間、洪水(水没)に耐えられるのか?オレンジからクランベリーに転作することはできないのか?(収穫時だけでなく、コンスタントに水やりが必要だし、土壌のタイプも違うから、オレンジ畑でクランベリーは多分無理。)

疑問②クランベリー収穫用のクランベリーを引っ掛けて剥がす農業用車は水陸両用車のように見える。タイヤのエアーで水に浮く車があれば、洪水時のサバイバルには便利じゃないのか?作れないのか?自動車でも4輪の自転車でも。

昔、一度、クランベリーの苗を買い、植木鉢に植えて、暑い夏に枯らしてしまったことがある。

その時は、クランベリーは以前にベランダで栽培していて、美しい行燈づくりにできて果実も収穫できたブラックベリーの仲間だと思っていた。実家に献上して、地植えしたら、ことごとく鳥に食べられたブラックベリー。クランベリーも鳥にさえ食べられなかったらイケる、と思っていた。乾燥と暑さに極端に弱くて、水浸しのように、水やりをしないといけない植物。

たまたま、つい最近、3個ほどの実がついた、クランベリーの鉢植え(苗)を見つけたので、買った。

少し大きい鉢に植え替えた。

とりあえず、夏は雨樋を流れる水を活用して、鉢植え栽培を成功させたい。

11月28日は感謝祭(Thanksgiving Day)。

七面鳥にクランベリーソースをつけて食べるのがメジャーな習慣らしい。

私は、クランベリーを収穫して、赤いソースを作り、タピオカ(パール)を茹でてクランベリーで赤く着色でもしてみたい。

アメリカの農業の規模感は半端ない。大陸と島国と個人の植木鉢と、スケールは全然違いますけど、酸性土壌で、かなり水浸しで栽培するべき植物であり、その実に抗酸化作用があり、赤い、というのは、心そそられる。

耐寒性は抜群で、耐暑性は低めらしい。

直射日光に当てず、潅水多めであれば、日本の猛暑も乗り越えられるかもしれない。どうだろうか?北海道あたりで、大規模栽培、して欲しいわ。

水曜日, 11月 13, 2024

テストステロンの壁はないのか?

主婦などの働き控え解消&手取り所得アップの目的で、

所得税が課税されちゃう税法上の年収 103万円の壁を178万円に、という、国民民主党 玉木議員のご主張。

130万円以上になると扶養から外れて、社会保険料負担が発生する、税負担以上に大きい費用負担、めんどくさい健康保険証などの切り替えもあるし、なぜ、いきなり178万円にしたいの?

ただの金額のインパクト狙い?できなくとも、私がやります感を出したかっただけでは?

国の税収が減る以前に、働く人々、働きたい人々に実効ある?社会保障費負担を含めて、トータルに考えてる?

例えば大学生、仮に時給1500円であっても、年間178万円分もバイトのシフトに入ったらあかんわ。勉強時間も部活の時間もない。

学費、生活費を学生さん自ら支払う必要があれば、大学、学部、住んでいるところによれば、178万円でも足りないけど。

ライフステージにおいて、自らお金を稼ぐべき時と、家族や社会に扶養されて学ぶべき時がある。

実現性が低そうだし、あえて、さほどの関心は持ってないけど、

公約が雑いというか、ネットであおるアジテーション、ただの自己陶酔なんじゃないの?という予感はしていた。

で、米国の大統領選挙もあり、たまたま、ワシントンに団体旅行で行った時のアルバムを見ていて、その時は、クリントン政権だったなあ、その後、大学生(実習生)モニカ・ルインスキーとホワイトハウスで不倫事件の発覚があったんだよなあ、とかとか。

アメリカの政治家も、嘘みたいな不適切ありすぎ。

と思ったら、

翌々日に、国民民主党 玉木代表、元グラドル(香川県観光大使)との不倫報道が出て、あっさり認めてた。

えっ、なんで?びっくり。

相手は誰?聞いたことない人。

そもそも、なんで元グラドルさんが香川県の観光大使なの?

なんで元グラドルさんと不倫なの?一線は超えていらっしゃるのね。

元グラドルさんの年収は、103万円の壁は超えているのだろうか?

不倫費用はどこから出したの?

どちらが負担したの?当然、割り勘じゃないよね?

何年前からですか?

どこにひかれたん?

東大に合格できて、卒業できて、国家公務員上級試験を突破して財務省にも入れた頭脳があって、ハーバード大学、なぜテストステロンの暴走を止められないのかしらん?

ばれたら政治生命が終わりがち。つけられるの、写真を取られるの、想定できるはずなのに。

人間の知性って脆いものなのね。

不倫を止められない、そういう体質でいらっしゃるのかなあ?


月曜日, 11月 11, 2024

雑草魂は環境順応型知性

 11月になっても、夏日、25度以上の気温になる日がこれからもありそう。今日も夏日なのかも。

しかし、実測値が40度を超えるような猛暑はさすがに過ぎた。

庭の雑草を引っこ抜いて、集めて、乾燥させてボリュームダウンさせたり、堆肥化したり、落ち葉と違い分解されにくい小枝をハサミで切り刻んで、土に混ぜてエアリーにさせたり、植木鉢の表土のカバーにしたり。

そういう作業に暑すぎず、生分解が進まない程に寒すぎず、私にとっては良い季節。

生温かくても、秋になると、雑草の寿命というものは無限ではないようで、根も茎も葉も弱ってきていて、退治しやすい。

猛暑の中の草抜きは、命懸けであるだけでなく、非効率なんだ。雑草が、まだ、元気に根をはっているから。

だって、そのうち、秋になると、草が弱って枯れてくるから。猛暑の夏には水やり以外、何もしてない。草抜き、よっぽどでないと、しないよ。

ちゃんとお水やりをすれば助けられたのかもしれないが、昨年、猛暑の夏に枯れてしまった金木犀をまだ伐採していない。小枝がパリっと乾燥して、挟みで切り刻みやすいウッドチップ原料になった。

もう少し、そのままにしておいて、少しずつ刈り込んで、木材資源、あるいは、オブジェとして利用できる。大木じゃないし、倒れることもないだろうから。

私は足立美術館の庭の庭師さんでも、自治体の公園樹木課?でもないので、作業は植物と私の状態次第。

庭は小さいネオ里山。

嘘をつかずに、環境の変化に敏感に順応する植物の知性に導かれるように、手を入れてないように、手を入れていく。

撒いたり、植えたり、抜いたり、切ったり、もするけど、一番面白いのは、勝手に芽が出る、勝手に増えてる、それらが食糧になる、そんな驚きと棚ぼた。

春になると、多分、フキノトウが出るだろう。

一度だけ上から盛り土をしたのに、毎年、出てくる。

カモミールも咲くだろう。

まだ葉っぱが枯れないドクダミは、漏れなく出てくるだろう。

猛暑は悪いことばかりでもない。あまりの暑さに、勝手に生えてくる青紫蘇を一番日当たりの悪い場所に限定して残した。

青紫蘇って、耐陰性が高い。日陰でOKなんだ。低木のように育った。重宝した。

土曜日, 11月 09, 2024

この時期に大塩平八郎のお墓に導かれてしまった。

 ネットで買った方が安いかもしれないが、現物を見て買いたい食材があり、天神橋商店街のアジアマートに行くついでに、南森町あたりでランチでも食べようと思った。

西天満公園あたりの飲食関係はハイレベル、サラリーマンのお昼時、近隣住民さんのお昼時に人気って感じのリーズナブルなお店が多そうだ。

では、南森町駅で、1番出口から出るのが一番近い。(1番出口には、降りたホームからは行けない。駅員さんに行き方を尋ねてしまった。反対側のホームから出ないといけないのか。わかりにくいなあ。)

1番出口から地上に出て、上の方を見上げたら、いきなり目に入った。

「大塩平八郎墓所 300m 」の案内板が。

わぁお、なんでそんなの目に入っちゃったかなあ。今日という日に。なんか運命。

飢饉で、江戸末期の腐敗で、百姓一揆ならぬ、武士たる、与力たる、大塩平八郎の乱。

前にもチラッと考えたことはある、関西のムラのどの辺りまで、蜂起して、乱に参加したんだろうか?巻き込まれたのか?と。

警察のような立場の与力なのに反乱。5万冊の蔵書(?)を売って、私費を投じて反乱。

江戸幕府のオワコン化というか。

飢饉が凄まじかった。

腐敗が凄まじかった。

義憤に駆られたのでしょうねえ。

結果、鎮圧されて、参加者は、捉えられたり、戦闘や拷問で死んだり、自決したり、爆死したり、テロリストとして磔刑(ハリツケの刑)になる。

腑に落ちないのは、刑が決まるまで、亡骸を塩蔵して、磔(ハリツケ)の刑にした、という点だ。今の飛田新地当たりで。

塩って貴重な食料じゃないのか?江戸時代の感覚はわからないが、もう息絶えているのに、塩蔵して、保存して、さらすとは。大塩平八郎は爆死したらしいのに塩づけにせずとも。(昔からお役人のすることは訳がわからない。)

自らの立場を攻撃してくるものに対しては、人はどこまでも徹底的に打ち負かしたいという執念をもつのか、旧態の体制の惰性のようなミセシメが続くもんなんだろうなあ。

武士が、農民などなど、大多数の下々のために反乱を起こした。そのインパクトは大きかったんだろうなあと思う。

飢饉は今でも起こりうるし、発生していないわけではない。

お墓というか、記念碑のようなものがある日蓮宗のお寺まで行って、祈ってきた。

現代において、どうか多くの人々が等しく救われますように。政治が私利私欲に走りませんように。反乱が起こる前に対策がなされますように。