関西万博。
雨の日って、どんな感じなのかな?
という好奇心で、絶対に雨が降ることはわかっているし、実際まあまあ本降りの雨が降った日にも、前日にゲート予約をして行ってみたりするぐらいだから、良いお天気の良いコンディションの日に、事前にリサーチして、MAXの数のパビリオンを回るぞ!という意欲はそもそもない。
それでも、個人的に万博って面白いなあ、と思う点は、ハイテクとかローテク以前に、比較的合理的なデザインと運営方法の判断とお金をかけずにうまくやっているという意味でセンスの良さを感じるものもあるし、設計に来客の動線を考えてなくないですか?というものもある点。
日本のお客さんに対する優しさ、合理的な配慮のあるところは、自国民のパフォーマーにも配慮ありそう、な感じもする。
大きいとか、小さいとか、そういう問題ではない。
1970年万博は、家族の都合で夜に行くことが多かったと記憶しているのだが、衝撃的だったのは、夜間、閉場間際に、アメリカ館の裏口から、通りすがりの一般客なのに、スタッフの方に招き入れられて見た月の石、よりも、ブリテイッシュコロンビア州館、丸太の木の太さと高さに感動した。形もユニークで、人気のソ連館に似ていた。ネオログハウスみたいだった。
集積材よりも、木の命や自然のスケールを感じる、丸太が良かったわ。
集積材の大屋根リングは、一昔前?のシンガポールあたりのピロティー工法の高層アパートみたいで、ヤバくない?強度大丈夫?って思ってしまう。人がリングの下と上を歩くだけ、下を通過する車両の高さも2.5メートルを超えない(だろう)から、ほぼほぼ取り壊すのであれば、柱をあそこまで長く高くする必要ありますぅ?って思うんですよ。柱と柱の間を横から海からの風が吹き抜けるし。
最初に行った日は、お天気が良くて、カンカン照りの日差しの中、まだ大屋根リングの一部で草花の植栽を手植えでされている方々がいらっしゃいました。日差しをモロ受ける、きついお仕事じゃないのだろうか?木製の構造物の上に土を盛っていることにも驚いた。
大屋根リングの高さを低くして、盛り土をやめたら、かなりコストダウンができて、雨よけとしてよかったのでは?横からの雨は今よりも防げたかも。リングの上からの眺望は悪いでしょうけれど。
某道具館、施工した会社の創業の地に建ってるのに、展示の世界観にそぐわないからか、関西万博のポスターなかったし。プロの評価もさまざまなのかもね。
大屋根リングから降りる時のエスカレータがめっちゃ怖い。
事前のスマホ予約に参加していないパビリオンが多いのは、賢明だと思う。
日本の万博協会が信頼されてない。まともな説明もできてないのに、オタクらの実力で、スマホの事前予約で捌けるわけないやろ!って思われているのでは?
最初から、並ばない万博、それで、人が来るかなあ?大量の人を処理できるかな?と思われているに違いない。
現実、日本人のマナーや習性、日本の人口構成、スマホの電池の減り、充電スポットのなさ、電波の状況を考えれば、並んでもらった方が、便利だし、確実に多くのお客さんを公平に楽しませられるよね!と思って当然。
小学生、中学生、などなど、関西万博を見に来られた方は、将来、何を一番強烈に思い出すのだろうか?
私の1970年万博の衝撃、国の名前も覚えていない、アフリカのどこかの国のパビリオン。
入るなり、いきなり、言われました(という記憶)。
「お出口はあぁちら。」
それだけを、リピートされてました。
細身の黒人男性だった。
パビリオンの小ささ、簡素さ、世界の格差を思った。
今のところ、関西万博で一番印象的だったこと。
初回、桜島駅前から、かなり歩かされて、予約なしでバスに乗ろうとしたら、予約なしは問題なかったのだけれど、JRには使えるポストペイのPiTaPaが使えず、関西万博はキャッシュレスと叫んでいるから現金を持ってなくて、そこでは現金が使えるという驚き。使えないとポストペイPiTaPaだけしか持ってないとバスに乗れない方式だから。仕方がないので、350円をクレカで支払う、という想定外。
で、バスに乗ったら、席がなくて、立っていたら、アメリカ人のおじさんがスッと席を譲ってくれた。I’m not old enough.と言いましたが、愛想バリバリでどうぞどうぞと。
で、あの建物は、イタリア人のデザインの焼却炉だよ!とか、無駄遣いで問題になってるよ、とか、観光案内をしつつ、雑談。
2回目は雨の日の視察。
3回目は中国館が見たいなあと思い、ゲートを入るなり全力で歩く。並ばず入れた。
で、そこで、謎の火災報知器が鳴ったりして、月の砂を見忘れ、YouTuberというかYouTubeで見たことがある日本語がバリバリ上手で(私の知らない)サブカルにも詳しい大阪在住のイタリア人に会う。そっちの方が面白かった。
YouTube見てますよ、お元気ですか?と話しかけ、紹介されていた服部緑地の古民家公園に行きましたよ。あそこはなかなか穴場ですよね、とかとか、お話しする。
今日、イタリア館、取れなかったんですよね、見ました?とお聞きすると、イタリア人なのに予約取れなかったらしい。
でも、今日、西ゲートにバスで来て、途中でイタリアのデザインの焼却炉があったし、まあ、いいか、と言ったところ、
あれは、イタリア人じゃない、オーストリア人。ガウディーのお弟子さんですね、と訂正された。
そう言われてみたら、ガウディーっぽい。私、バルセロナで、グエル公園とか、ガウディー設計のアパートも見ましたわ。
アメリカ人にイタリアのデザインって説明しちゃいましたよ、私。まあ、いっか。
オーストリア館で、オーストリアと日本の関係性みたいな紹介で、あの焼却炉が出てきたから、オーストリアであることは間違いないよ。
ということで、オーストリア館にちょっと並んで、見てみたら、スライドショーみたいな映像での紹介だったので、スマホで撮影する暇がなかった。ミスった。
そういうことで、もう一度オーストリア館に入って、証拠写真を撮らねば。
海外の国から来られた方の、圧倒的な情報量と日本語力の進化。
それが、1970年と2025年の違い。
ips細胞の赤い心臓は、帰り際に並ばずに入れて、見ることができ、液の中で、1週間しか持たない、入れ替えてます、というガイドさんの声が聞こえた。
会期中、同じ展示細胞からの再生じゃないんかーい。金魚本体と水の取り替えみたなもんなんかーい!
アトム✖️ブラックジャックのネオアニメの壮大な世界観とリアルのギャップに、笑っちまった。