関西万博会場で英国館にまだ行ってないし、実際に見てないし、飲み食いしてないし、英国館のカフェの中の四千円を超えるアフタヌーンティーがどのようなものであったのか、はっきり言ってよくわかりませんが、もれ聞くところによると、おそらく、日本人の相場観では、ひどくお粗末な内容であったのでしょう。
平成元年にちょこっと英国に滞在した経験においても、その時点でさえ、貴族じゃないけれど、まあまあ中流のイギリスのサラリーマン家庭で、アフタヌーンティーしないよ、別に。
マグカップに、紐のついてないお得用みたいな大きめのティーバッグをバサっと入れて、硬度の高い水を電気ケトルに入れて沸いたお湯をじゃーっとマグカップに入れる。飲む。何度か熱湯を足す、みたいな。小腹がすいていたら大判のビスケットつまむ。一応勉強(のようなものを)しながら紅茶を飲む、みたいな。
ですから、期間限定のパビリオンの中で、四千円越えの価格設定がおかしい。ハイソな英国を提供しているかのような触れ込みはやめて欲しい。大勢の来場者が押し寄せるし、無理だから。
千円ぐらいで、セルフで飲める紅茶が何種類かあって、英国王室が販売されているブランド名を忘れましたが、材料がちゃんとしてるクッキーを齧りながら、紅茶を立って味わえるカフェとか、追加のお湯は各自入れてください方式とか、イギリスの立ち飲みのパブでノンアルも出すとか、イギリスのスーパーなどで売っているペットボトルなど入りのローカルドリンクとか、そういうのを出してくれた方がリアリティーがあってよかったのにな。個人的にはそういうの希望。
ちゃんとしたアフタヌーンティーは日本のホテルとかイギリスの建物を完コピしたみたいな英国よりも英国な日本のカフェで、体験した方が美味しいもの。
紅茶は英国で栽培&製造してないし。最近は、アジアの紅茶ドリンクが流行りだし、中東とかでも特徴的なお紅茶あるじゃん。
平成元年、イギリス人のホストファミリーさんに、クリーム色の石の塀や建物などがいい感じの村というか、郊外に住むのがステイタスでもあるイギリス人一推しの村、Cotswolds(コッツウォルズ)という観光地でもある村の、古いホテルのティールームのアフタヌーンティーに連れていって頂いたことがある。
私はお料理を作ることが苦にならないし、キッチンが自由に使えたので、ホストファミリーさんと色々なお料理を作ってシェアした。
美味しいけどイタリア風の味付けだよねと言われた英国のミンストパイ(マッシュポテトとミンチ)とか、野菜炒めとか、冷凍のグリーンピース+玉ねぎ+インスタントブイヨンなどを濾して作るポタージュとか、お好み焼きとか、豚玉、海老玉とか。
お好み焼きはめっちゃうけた。
キャベツがライトでヘルシーという理由。キャベツの甘くて柔らかい食感はイギリスのキャベツでも再現できた。
ソースは現地のリアルウスターソースとケチャップなどを調合して、現地のキャベツを刻み、豚肉のかたまりを力わざでスライスし、フライパンで焼いたお好み焼きがめっちゃ好評で、その家に来るお友達にも作って出していた。肉がダメな方には海老で。
そういうこともあり、アフタヌーンティーは、お礼にご馳走するね、というオファーだった。
本格的に思えた。ロケーションも最高だった。
イギリス人のホストファミリーさんも満足されて、お菓子がライト、とってもフレンチぃーと言われた。
美味しかったのは事実なんだけれど、The英国な体験なのに、フレンチな味わい、に同意すべきかどうか考え、にこやかにスマイルしてスルーした記憶。
ホストファミリーさんは、イギリス人にしては珍しく、スペイン語とドイツ語に堪能で、自国民の有り様に対しても100%肯定するわけでなく、毒舌な方で、是々非々で、面白い方でしたが。
夕ご飯のことは、テぃぃイー、おっしゃるのだけど、夕ご飯は水道水を濾過した水と食べてました。
ご飯にダシをかけても、お茶漬け、と呼ぶが如し?