3月4日、(多分)1年生の葡萄の苗木を鉢植えした。
BKシードレス、と、クイーンニーナ。
BKシードレスは、ベリーAと巨峰の交配種。話題の頑強な性質の大玉の種無し葡萄。葡萄色というか、黒に近い葡萄。
クイーンニーナは、安芸津20号と安芸クイーンの交配種で安芸27号という通しナンバーの27(ニーナ)によるらしい。
クイーンニーナは、紫というよりも赤い実の写真ラベルがついていたし、名前がニーナだから、交配種を作った人が沢田研二のファンなのかな?と思ったりしていた。
なのに、ニーナが出てくる「追憶」ではなく、…♪月の光の中で熱く燃えるぅぅぅぅ…あぁぁぁぁぁ、あなたはぁ今ぁ、こーの世の、やぁさしぃさのぉすべぇてで、言い続けぇるぅ、愛しているジュテームジュテームジュテーェムジュテーム「魅せられた夜」を歌いながら植え付け完了。
来年か再来年か、葡萄の実が収穫できた際には、月夜の晩に高らかにこの歌を歌い上げたい。この曲はさほどに人気曲じゃないみたいだけれど、私はこの歌が好き。フランス語の歌が原曲みたいだけれど、安井かずみさんの訳詞と音韻がメロディーと沢田研二の歌い方にはまっていてリアルタイムでも好きだった。
葡萄の苗は、すでに土を掘り返し、有機物を投入している場所を1年かけて、土づくりをして、露地に植えるつもりだったのだけれど、根域制限をかけた方がパフォーマンスが良いというYouTubeもあったし、苗が手に入ったら、今、鉢植えしようと急に思い立った。
園芸専門店には葡萄の苗は売り切れて何ひとつなくて、ダメ元でホームセンターに行ったら、残っていた。もしかしたら瀕死の売れ残り苗なのかもしれないが。
BKシードレスもクイーンニーナも話題の画期的な葡萄。
結果的にイチジクを植え、葡萄も植えた。魅惑の果実のツートップ。
「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である」新約聖書 ヨハネによる福音書15章5節。
様々な解釈があるでしょうけれど、聞いた話では、爆発的に増大するのではなく、細く切れそうでもつながっている、という解釈であるらしい。
イチジクにも葡萄にも、その年に伸びた枝にのみ実がつく。果実を得るには、剪定、誘引、などなどが大事。森に生えてくるキノコのようなものではなく、あくまでも人が栽培するもの。
そして、人間との関わりがとても古い果樹。
葡萄には様々な品種改良が加えられているし、ジベレリン処理により種無し大玉化がなされる昨今(かなり前から)。皮の渋みが少なくて、皮のまま食べられるシャインマスカットなどが人気だ。
新約聖書が2000年前に完成していたのかどうかはわからないけど、1000年前、2000年前のぶどうの木はどのようなものだったのだろうか?
神が私を呼んだのだろうか?(半分冗談です。)不思議な気持ちになる。