大阪市内にあるパン屋さんの玄米食パンが大好きだ。そこの奥さんに、ここのが一番好き、美味しいわあ、と大絶賛したところ、
『(い)やらしい話やけどねぇ、つこてる(使ってる)材料が違うねん。』と言われた。
どこが、いやらしいのか?と思う人がいるかもしれない謎表現、やらしい話。
数日前に、私が、コンベクションオーブンを買い替えた記念に、玄米パンというか、
国産小麦粉、無農薬米糠、黒糖、牛乳、天然酵母、オリーブオイル、塩、で、カンパーニュ的な米糠入りパンを自作してみた。
ちなみに、私は、パンを自作するに際して、一切計量しない。自分で食べるから適当で良いというのもあるけど、毎回、同じボウルの中で捏ねるから、目分量と手の感覚で作れてしまう。
かなり美味しく焼けた。
パン屋さんのとは、形も大きさも違うし、同時に食べ比べたわけではないけど、パン屋さんと同じ味というか、同系統の素材の風味&しっとり具合&パリっと具合。
やっぱり、ええ材料を投入すると、美味い。
ええ材料を使うことは、良いことなんですが、
それをあえて口に出す、アピールする、そういう行為が、やらしい。
ええ材料を使い、しっかり原価かかってますねんと、お金について匂わせることも、やらしい話、ってことなんですよ。うん。
自慢したら、全てやらしい、ただそれだけです。
関西人は奥ゆかしいのです。意外にも。
いやいやいやいや、やらしい話やけど、と前置きしたら、どこまでも、果てしなく、自慢ができるという、話芸とも言えそうだが。
これ、自慢じゃないですけどねぇ、って言いながら、延々と自慢を述べるよりも正直でよろし。