私は藤井風さんの楽曲、うたが好き。
うたの譜の方は良くわかんなくて音楽的なテクニカルな分析などできないのだけれど、重奏的な音、彼の歌、声、言霊が、私の超超個人的で些細な過去の情景や体験や謎や記憶と響き合い、それらが増幅されて、美的な運命を感じさせてくれる。(あくまでも私の勝手なたまたまな受容&需要に過ぎませんが。)
藤井風さんの楽曲は全て好きなんだが、
死ぬのがいいわ、は、好きすぎるし、神がかり的というか、なんで若いのに、これが作れたの?と驚愕してしまった。アルバムが出たのがコロナ禍下だから、日本語が理解できる日本人の私としては、死ぬのがいいわ、が好きとは言いにくかった。だけど、一番好き。
誰かがSNSで呟いていたような記憶。この曲が好きって言ったら、その方のお子さんが、ママ死なないで、って言ったとか。
そこには、いきなり、戦後すぐぐらいの、日本の村などの寺子屋的な小学校か中学校当たりの英語教育の情景がある気がした。クラッシックなディズニーの世界も、私が生まれる前からあった世界が。
指切りげんまんホラでも吹いたら
針でもなんでも飲ませていただきMonday
It doesn’t matter if it’s Sunday.
——-
小さい時、お友達と指切りげんまんはよくしましたね。嘘ついたら針千本のーます!も言いました。郷愁を誘うわ。
実母は、時々唱えていた。日本式の英語の曜日の覚え方の呪文を。別にそれで娘達を教育しようとしたわけではないけれど。
月夜の晩にのぞマンデー。(最初は、のどマンデーってどういう意味?と思っていたのだが、月を望む、ということなんでしょう。ずっとそれが針のように(?)喉に引っかかっていて、月を望む、それを理解するのに月日がかかった。)
火に水かけてチューズデー。(こっちはわかりやすい。)
水曜日以降の文言は覚えてないのだが。母が唱えていたのかどうかもわからない。
ママを傷つけてはいけないと思っていたし、そんなもんじゃあ、流暢に英語を話せるようにはならないよ!とは言わなかったけれど、日本人の先生に、そのように唱えさせられている田舎の子供達の姿、場面を想像して、強くそう思った。でも、日本語として面白いな、なんか笑かしてくれるな、とは思った。(ヤバいとおもろいが、ないまぜになって、かなり好き。)
日本の英語教師ヤバいな!英語は日本人に習っちゃダメだ、とは思った。幼少期に。
藤井風さん、最初にメロディーが降りてきて、しゃーなしで歌詞をつけている、らしいけれど、すごくいい感じのメロディーと、私の不思議な感情を呼び起こす、しゃーなしの歌詞をつけてくれて心からありがとう、と言いたい。過去の記憶が美的にグレードアップしたし。
市営団地の1階の2DKの畳の間にアップライトのピアノが来て、(買って頂いて)、母がいきなり「証城寺の狸囃子」を前奏から弾きだしたので、めっちゃびっくりしたことを思い出す。それしか弾かなかったような気がする。小さい時に誰かから習ったに違いない。とても和風。
月繋がり。月夜繋がり。
2025年9月8日、月曜日、午前2時30分から皆既月食が始まる。
日曜日の夜を超えて、月曜日には、赤くて大きい深夜の月をのぞMonday。
皆既月食、皆出て、ホイホイホイっとね。
で、月曜日のお昼、1時から、徹子の部屋を観る。藤井風さんが出演されるとは、ビックリだなあ。(皆既月食の後、お昼に藤井風さんを観Monday!風月ではなくて月風。)