和服というか、着物(キモノ)に関しましては、旅館の浴衣はカジュアルだし、かなりフリーサイズだし、色々な意味で、まあいいと思うけど。
和服って、着心地とか、涼感(お腹が熱い苦しい)、防寒(脇の下などからおもいっきり隙間風が入る)、帯でがんじがらめでセクシーさにおいても、あまり好きじゃない。なぜその形をずっと現代まで継承しているのか?意味わかんないな、と思ったり。
江戸時代は今よりもずっと寒冷だったらしいけど、今のようにギチギチに着付けてなかったんじゃないかなあ?
反物だって、あんなに幅の狭い巻物じゃなくたって、いかような幅のものでもよろしくない?
特に、帯のごっつさに美を感じないというか。和服では車の運転すらできない。帯が有るから身体を前屈できないし、シートにもたれられないし、後ろに引っ張られるし。
和服を着ている女性って、あのマワシよりも太い帯を鎧のように身につけていて、強そう。締め付けの苦しさと暑さに耐えられるわけですし、逆に根性悪みたいな気がしてしまう。うっかりぶつかったら、あの硬さに跳ね返されて、土俵を割っちゃうよ私、みたいな。
帯がいいな、と思うのは、帯に色々挟めるところ。収納できるところ。帯から出せる根付けとかは美しいと思うけれど。
ずっとそういう日本人離れした感性なので、着物的なニュアンスが有るような無いような感じの、自らの身体に優しい日常的なドレスが作りたくなる。
気温が40度を超えて、1年の半分が夏になってしまい、スマホがないと何もできない令和の時代には、それなりの緩いお着物があってもいいのではないかな?という気がしている。
素材は凹凸のある綿サッカー素材(リップル加工綿生地)が肌に密着しないし、涼しくて好き。
帯は通気性のあるウエストポーチ、スマホ入れにしたい。で、細身に見えるように視覚的にウエスト幅を仕切るようにも使えそう。シャリ感があって、通気性抜群素材でなくては。
サッカー素材は凹凸があるので、生地が滑らないから、ただの腰巻きにした場合、足捌きが悪い。裾にはプリーツを入れるかスリットを入れるか。
なんてことを色々思いつつ、大塚屋 江坂店に行く。
服地だけでなくて、インテリアファブリックもあるし、欧州以上にエスニックな輸入物もいっぱいあるし、すごい、すごい、すごい。
理想的な色と柄と質感の布に巡り合えた。何種類もある。
日本製のサッカー生地、リップル加工生地はすごい。大塚屋の品揃えは凄い。
平織リの凹凸のないコットンプリントは、最近はプリントデザインもAIでもできるからか、逆にリアルに写実的な柄のプリント生地も増えている気がする。
アフリカ製のコットン生地は、カラフルだし、色使いが素敵で夏っぽいし、柄がパワフルで好きなんだけれど、染料の色落ちが止まらない。水で洗っても洗っても色素が流れ出てくる。
なので、日本製のアフリカ柄ってありませんか?って聞いてみたら、あった。(あるんだ。素晴らしい。)買った。
しかし、別のお店で買ってみた、アフリカ製(インド製かも)のプリントコットンは、柄がずれていたり、滲んでいたりして、風合いが独特でニュアンスが有る。それはそれで味わい深く思えてきた。
色落ちしない日本製のアフリカ柄プリントコットンには隙がない。ミスがない。発色もプリントもめちゃくちゃ美しい。
色々アイデアが湧いてきたし、長い長い夏を少しでも快適に楽しく過ごすために、かなりの部分は自己満足のために、買った生地を、せっせと形に仕上げなくては。
ファブリック関係のお店では、大塚屋と京都のノムラテーラー(という名前なのだが生地屋さん)が好きだ。