日曜日, 4月 12, 2015

spadework

この時期、タケノコ掘りに夢中になってしまっている。タケノコ馬鹿状態。

そして、掘ったタケノコは、自分でも食べる。でも全部は無理。掘っても掘っても、翌々日に行くと、次々とタケノコが出ている。

だから、ほとんどの掘ったタケノコは、ちゃんと皮を少々剥いて、ダンボール箱に入れて、何時に掘ったタケノコです。御自由にどうぞ!と書いて、エレベーターホール(?)に置いておく。
一回目には、鉢植えの木の芽の苗の葉っぱも御自由にどうぞ!と書いて置いておいたけれど、丸坊主になりかかり、木の芽の供出は、1回しかできなかった。(もう1回ぐらいはできるといいけど。現在回復待ちだ。)

ある日、エレベーターホールにタケノコを置いていたら、たまたま小学生がやってきた。

『僕たち、ここの子?お母さんいる?ねえ、裏山で掘ったばっかりなの、タケノコ持っていかない?』と声をかけてみた。

ひとりの子はお姉ちゃんがタケノコ食べたいっていってた!って言う。
もう、ひとりの子は、住民じゃないって言う。

『(ここに住んでいるかどうかは)そんなのどうだっていいのよ。1つづつどうぞ!』と、タケノコをお渡しする。

しばらくしたら、エレベーターで降りてきた。住民じゃない方の子は、お友達のお母さんにちゃんとしたショップの厚手のビニール袋をもらったようで、その中にタケノコを入れていた。(君たち、愛されているのね。良かったわ。)

なんとなく思うに、自分の子供がタケノコを手に持って帰宅すると、お母さんとしては、思いがけなくて可愛いいって思わないかなぁ。なんとなく勝手にそう思う。

そして、ワタシは掘りたてタケノコの素晴らしさを次世代に伝えたいので、定年退職後の方にも持って行ってもらいたいけれど、子供が喜んでくれた方がより嬉しいな。

約1週間で、タケノコを30本以上掘った。それはスポーツとしてタケノコ掘りが好きだから。

今日、土曜日はマンション住民で裏の竹藪の古竹伐採とタケノコ掘り及び敷地内雑草抜きの日だった。古い竹を切り倒したりするのは、成人男性の住民がやってくださるし、そのお陰でお子さんが竹藪の中まで入っていって、より広範囲にタケノコを掘り出してくれる。

今日は、ワタシは敷地内雑草抜きしかしなかったけれど、2日前に見える範囲で10本以上掘ったにもかかわらず、今日は20本近い収穫があったようだ。(恐るべし竹の増殖力とお子様の頑張り。)

タケノコは、食べたいとか、食べたくないにかかわらず、竹になる前に掘らないとね。掘ったタケノコを竹藪に放置するにせよ、タケノコの状態で取って、土に返さないと。

今日は、小ぶりの明らかに美味しいタケノコを少々と全長55センチの大きなタケノコをもらってきた。大きいタケノコも一度食べてみて、味の違いを知っておくべきだろうし、大きいタケノコならではの料理もありうるだろうから。(とワタシの好奇心がワタシに命じるわけだ。)

ワタシは、クックパッドとかは、ほとんど見ない。目の前にある素材を見て、その組み合せとか、食料品売り場で安く買える素材との組み合せとか、瞬間的な閃きだけで、何を作るかを決める。(だから、基本レシピ化はしない。無理すればできるけど。)

料理の番組とか料理本は、よく見る。NHKきょうの料理のテキストは、よく行くカフェにあるから、毎号見る。

でも、それは潜在意識の底に叩き込むように見るだけで、細かい分量は、ほとんど記録しないし、分量の参照もほとんどしない。でも、インスピレーションの元になるので、見るのは楽しいし、影響はされる。

ショベルでタケノコを掘ったり、料理本を眺めたりは、ワタシにとっては重要な下準備作業だ。英語で言えば、spadeworkなんだ。でも、それよりも、タケノコという素材と対峙している方が、様々なお料理の可能性が広がる。

タケノコを掘るために、オールステンレスの剣先ショベルを持っている。剣先ショベルはスペードの形をしている。英語では、ショベルというよりもspadeというのではないだろうか?でも日本語ではショベルのようだ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%99%E3%83%AB
によると、

引用始め=====
日本JIS規格では足をかける部分があるものをショベル(シャベルではなくショベルと定義されている)、無い物をスコップと記されている[1]。西日本地域では、足をかける部分があるものをシャベル、無い小型の物をスコップと呼び、このJIS規格に概ね沿った呼び名で広く使われている。
引用終わり=====

とある。

私はJIS規格で言うところのショベルに足と全体重をかけ、地面に穴を掘るのが好きだ。土にサクっと突き刺さる時の快感において、剣先ショベルの方が角形ショベルよりも好きだ。雪かきには角形ショベルが断然便利だと思うけれど、地面に穴を掘るには剣先ショベルが便利だと思う。

タケノコ用のプロ仕様のクワもあるのだけれど、子供も使いやすくて、安全なのは、剣先ショベルだと思う。

市場に出す商品タケノコじゃないので、とりあえず、剣先ショベルをガンガン足で蹴って、全身のパワーを使って、掘り出せばいいのだ。少々タケノコに傷がついたとしても。

竹の根回し。竹のspadeworkは、ちょっと苦しく、やはり楽しい。

土地の所有権の問題もあるし、荒れた竹藪でも勝手に入ってタケノコを取って食べていいことはないけれど、(私達は許可を取ってやっているわけだけれど)。

竹藪の中には斜面もあって危険もあるけれど、長靴とか手袋は必須だけれど、子供さんも、もっとこの時期ならではの楽しみ、藪に分け行ってタケノコ掘ったり、採れたてのタケノコを美味しく食べる経験ができればいいな、と思います。