月曜日, 4月 27, 2015

動物園は先進国じゃないと持てないんですよ、って言ってた。

2006年の9月初旬のことだったと思う。

私は、北海道に一週間程居て、レンタカーでウロウロしていた。

話題の旭川動物園には、ダンナと行って、ダンナが帰っちゃって、お食事の美味しさが気に入ってしまった夕張のホテルシューパロで、何気なく地元の新聞を眺めていたら、旭川グランドホテルで地元商工会議所主催の講演会の小さい告知記事を見つけた(んだったと思う)。

講演者が、旭川動物園の園長さんとエリーカ(very fast electric motor car)の先生だった。

「う~ん、動物園とエリーカかぁ~。北海道を車でウロウロしてると、ラジオから流れてくるのは、医者が辞めたとか、やっと来たとか、そんなニュースばっかだし。パンフレットにあったヒマワリ畑は、行ってみたら、去年まではやってたんだけれど、今年はやってないし(種蒔いてないし)。オロオロさがしていたら、ヤギに囲まれちゃったし。何かイケイケなお話も聞きたいしなあ。行ってみっか!」

遠路はるばる(自費で)来たぜ旭川ぁ~♫なのに、
門前払いされるのも嫌だし、一応電話してみた。旅人でも入れてくれるようだ。

どういう道を通って行ったのかなんて、覚えてないけれど、北海道の道は、ほぼ一直線。爆走したんだと思う。

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旭川グランドホテルは、宴会場には、その時は椅子が並んでいるだけだったけれど、高級感が漂うシャンデリアが美しい良いホテルだった。

旭川動物園の園長先生のお話とスライド(含動画)は面白かった。(エリーカも面白かったんだけれど。)

一番印象に残った点は、

「動物園は先進国であるからこそ持てる贅沢な施設である」というご説明。

人が引率して動物を見せるとか、手書きの説明文とかは、ローテク的なアイデアとか人間の演技力とかサービス精神が何より大事ではあるけれど、

生き生きした動物の展示は、ハイテク素材勝負らしい。

鳥をオープンスペースのような高いネットで囲った空間で飼うのには、ネットの素材選びが大変だったらしい。その軽量のネットは、漁網で、氷が付着しない素材であるらしい。漁網を屋外に放置して、風雪にさらし、状態を観察してから、導入したらしくて、その漁網がなければ、鳥が高く飛べるような鳥舎を実現することができなかった(らしい)。

白くまがダイブする白くま舎のプールだって、水圧に耐えうる強度と厚さのある透明なアクリルがないと実現しなかった(らしい)。

ハイテク素材の高いポテンシャルがあったから、野生の動物の持つ身体能力のポテンシャルを引き出すことができた(らしい)。

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旭川動物園の園長さんは、言及しなかったけれど、私が旭川動物園に行って感動したのは、

1)大分にはわんさかいる、北国育ちのラッコがいなかった。(餌代がバカ高いからなのだろうなあ。多分。市立動物園、しっかりしてるわ。)
2)病気治療中の動物もいて、何の病気かが説明してあった。(とてもリアルだ。)
3)ペンギンは、気が強そうで、生臭いお魚の匂いがした。(息がかかる程に近い。)

2015年の今行ったら、モロモロ変化していて、新たな発見があるのだろうなあ~、と思う。中国語が乱れ飛んでいるのかも。(そうでもないのかなあ?)