花は儚くて、
花は散るから美しい。
切り花もそうだけれど、美しく活けた限りは、ある程度の期間は、その美しさをとどめたいもの。そのためにテクニックは色々あるのだろう。
植物は水をもらわないと枯れてしまう。
切花も水分の蒸散が激しいと萎れて枯れてしまう。日照り大敵。
けれど、
水分が供給されても、激しい雨にたたきつけられたり、強い風に吹き飛ばされたりしても、花は壊れて枯れてしまう。台風も大敵。
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先日、たまたま週刊誌のAERAを見て、毎号、一番後ろあたりのページに載っている御夫婦紹介エッセイみたいなコラムに、ニコライ・バーグマンさんのフラワーアートが大宰府天満宮で開催されることを知って、初日から3回見に行きました。
しかし、どんなヒトか、どのような作風なのか、全く知らなかった。
単純に、神社の境内とフラワーアートがどのように融合するのか興味があった。
屋根付きの小屋の中にお地蔵さんみたいに並んでいる大輪の菊、秋の菊花展覧会(各種〇〇賞がついている)というのも、見事だなあ~と思うのだけれど、そういう感じではないだろう、という意味で興味がわいた。
50点を超える作品があったようなので、チームで活けているのだと思うけれど、場所場所で、インスピレーションを感じてアレンジしてそうなところが面白かった。実際に風で揺らぐもの、風に抗して風のようなアレンジのもの。くすんだ濃い茶色の室内には緋色で、モダンな空間にはピンク色とか。
屋外展示だと、自然光だからライティングが変わる。雨が降れば、花材の色や水分量が変わる。花材の色すら変わる。
風が吹けば、参拝者の安全対策上も低く活けてあるものは持ちこたえるけれど、高さのあるものは、撤去される。
倒れても安全上問題がない池の中のアレンジは残してあった。
胡蝶蘭の花には耐久性がありそう。
恐らく、カゴに入れたリンゴ等の直置きには、飛ばされないようにウエイトのようなものも入っているのだろう。
10月13日(体育の日)、台風が通過してから、5時ごろ写真を撮りに大宰府天満宮に車で行ったら、北からの吹き返しの風が激しくて、車が持ち上げられそうに揺れて、怖かった。
しかしながら、周辺には、大きなダメージがなかったようで、とても良かった。(見えないところには色々あるのかもしれないけれど。)